東海自然歩道 静岡の道.


秋葉ダム→東福寺→九十九折れ→秋葉神社上社→秋葉神社神門→秋葉寺→信玄岩→子安地蔵→秋葉神社下社

天竜川を渡ると、次に目指すのは秋葉神社である。天竜川から標高885mの秋葉山に向かって登って行くのだ。山頂にあるのが秋葉神社上社、全国の秋葉神社400社の総本宮である。
秋葉山から気田川に向かって下ると、秋葉神社下社に着く。このコースは秋葉神社参拝の道なのだ。
秋葉神社上社

 秋葉ダムから神社参道入口へ
集落の行止り、石段を上る


右に天竜川を見下ろしながら行く


通行止めになっていた


秋葉神社の駐車場

BACK 柴から秋葉ダムへ


2013年6月6日

天竜川に沿って少し下ると左の細い道に入り、小さな集落を抜けると広場があった。車道はここで行き止まり。自然歩道はここから石段を上って行く。

長い石段を登り切ると車道で、これを横切って再び石段を上る。すぐに車道に出てしまうが、ここからはこの舗装道を歩くのだ。右下には悠々と流れる天竜川をできる。すばらしい眺めだ。
東福寺のお堂を左に見て、さらに10分ほど行くと東海自然歩道の案内板があった。このすぐ先で自然歩道は車道を離れて、左の山道に入る。地図には「九十九折れ」と書かれていて、すごく急な登りが続くらしい。山道を25分ほど行くと、土の林道に出て、そこから少し行ったところで左の山道に入る。ところが、その入口には通行止めの標識があった。
迂回路はどうなるんだと二万五千分の一の地図で確認すると、すさまじい遠回りをしなければいけない。悩んだのだが、通行止めの道を行ってみることにした。ダメだったら引き返せばいい。
自然石の階段を上って行くと、倒木が道をふさいでいたが、たいしたことはなくて通過。それ以外にはまったく危ないところはなくて、20分ほどで林道に出ることができた。遠回りしなくてよかった…。
この先、林道は曲がりくねって続いているのだが、自然歩道はこれを串刺しするように直登するのだ。山道を登って行くと、道ばたには石灯籠をいくつも見ることができる。この道は秋葉神社の参道なのだ。

林道に平行して続く山道を行くとテーブル・ベンチが置かれていた。もう12時を過ぎたので、ここで休憩した。
休憩所の先は、すさまじく急な丸太の階段道で、これを息を切らせて登って行く。何度も舗装された車道を横切る。鬱蒼とした杉林の中には石垣が組まれていたりする。
樹林から抜け出して、立派な石段を上ると、すごく広い駐車場に着いた。ここが秋葉神社駐車場で、神社はもうすぐである。ここにはトイレもあるので、水を補給して休憩した。



 秋葉神社
広い石段を上って行く


秋葉神社本殿


表参道を下る


秋葉神社神門


秋葉寺
山門


大きな鉄の鳥居をくぐって、広い石段を登って行く。この参道にはたくさんの石灯籠が並んでいた。
5分ほど上ったところに「秋葉杉」の説明板があった。文明年間(14691487)から植林によって育てられたものだそうだ。…とすると500年以上の杉ということになる。
ここからさらに5分ほど石段を上ると、大きな門が見えてきた。平成17年にできた西の神門で、白木が新しい。門の四方には白虎・青龍・玄武・朱雀の彫刻が飾られていた。
これをくぐると、左に社務所があって、その先の石垣の上に金の鳥居が見えた。石段を上って金の鳥居をくぐると秋葉神社の本殿であった。秋葉神社は標高885mの秋葉山の山頂にあるので、三角点や山名の標識がある山頂はないのだろうかと探したが、山頂へ行く道はなかった。神社に手を併せて引き返した。
秋葉神社の建物はすごく新しいように感じるのだが、それもそのはずで、昭和18年(1943)の山火事で山頂の建物はすべて焼失したのだ。ようやく再建がなったのは昭和61年(1986)である。

社務所の前に自販機があったので、ここで買ったジュースを飲みながら休憩。休みながら地図と今いる場所を確認したのだが、東海自然歩道の下って行く道が見あたらない。そういえば、秋葉神社の参道に入ってから自然歩道の指導標を見ていない。仕方がないので、社務所に行って道を訊いた。本殿へは石段を上ったのだが、自然歩道は石段を上らずにまっすぐに行くのだった。それにしても、指導標がない。
重いザックを背負って歩き始めると、天狗の絵の看板があった。秋葉権現に仕える天狗が大宴会をしている絵である。下を見ると、丸い輪が見えた。ここからカワラケを放ってこの輪に入ったら祈願成就らしい。
さて、境内から広い坂道を下って行く。この道が秋葉神社の表参道なのだ。少し下ると大きな門が見えてきた。秋葉神社は昭和18年の大火ででほとんど焼失してしまったのだが、この神門は焼失を免れたのだ。天保2年(1831)のものである。
杉の巨木の間を下って行く。かなり急な坂で、角材を渡した階段がつづく。
神門から
10分ほど下ったところには「五の鳥居跡」があった。さらに5分ほど下って傾斜が緩まったところに、自然歩道の案内板とベンチの置かれた休憩所があって、トイレもあった。
ここから右に入るとお寺の境内であった。ここが秋葉寺(三尺坊)である。

本堂に手を合わせた後、赤い寺門をくぐって自然歩道に合流する。この赤い門には大きな「秋葉大権現」の額がかかっていた。秋葉神社はもともとは「秋葉大権現」と称したのだが、明治の神仏分離令でお寺と神社が別れてしまったのだ。



 秋葉神社下社から犬居城へ
広い参道を下る


石畳道に出た


秋葉山表参道駐車場


秋葉神社下社本殿


城の上にテントを張った


さらに広い参道をどんどん下って行くと、「信玄岩」があった。信玄が腰掛けたとかいう岩はけっこうあちこちにあるのだ。

樹林から抜け出すとベンチがあった。休憩したいという誘惑を振り切って、さらに下ると「子安地蔵」に着いた。お地蔵の前にはなぜか柄杓がいっぱい置かれていた。
子安地蔵からもけっこう急な坂道を下って行く。いかにも秋葉神社表参道らしく、道には石灯籠や丁石、石仏が点在する。
突然、石畳の道に出た。この石畳を下って行くと、東屋があった。ここにテントを張ってしまいたいという誘惑に駆られたが、まだ
17時半である。予定通り犬居城まで行くことにした。
東屋から石畳の急な坂道を下って、平坦になったところには赤い「九里橋」があった。このすぐ先でアスファルトの車道に出る。この角にたつ指導標には「犬居城2.2km 65分」と書かれていた。たった2.2kmなのに65分もかかるはずはないではないかと思った。(でも、これは正しいのだ)
車道を5分ほど行くと広い「秋葉山表参道駐車場」があった。ここにはきれいなトイレもあって、東海自然歩道の案内板もあった。
駐車場から
5分ほどで秋葉神社下社に着いた。昭和18年の大火で山頂の本殿が焼失した後、復興がままならないため、この下社が建てられたのである。
石段の登り口にザックをおいて参拝に行った。もう疲れ果てていて、空身なのに石段を上るのはきつかった。

参拝を終えて、下社から5分ほど車道を歩くと、自然歩道は左の細い坂道に入る。これを上って行くと、下には気田川を一望することができた。
集落を過ぎたところで、右折して林の中に入って行く。すぐに赤い鳥居があって、これをくぐって丸太の階段を上って行く。けっこうきつい山道で、急なアップダウンを繰り返すのだ。完全な山道で、指導標を見たら犬居城まで500mで、25分と書かれていた。こんなアップダウンを繰り返すのだったら、この時間は正しいと思ってしまう。
林から抜け出したら、送電線の鉄塔がたっていた。その先には高いピークが見える。この先、いくつもピークを越えるのだった。これが犬居城だろうと思って登って行くが、何度も裏切られて、ペースを完全に乱してしまった。

やっと石垣が見えてきて、その上に犬居城の展望台が見えた。到着は17時少し前であった。



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