東海自然歩道 静岡の道.


柴集落→石打休憩所(南)→石打休憩所(北)→天竜美林の山道→はしご坂→市ノ瀬休憩所→西川渓谷→秋葉ダム

このコースはかって「秋葉鳳来寺道」として往来が多かったらしのだが、今は点々と散らばる山村をたどる静かな道である。民家の庭にはきれいな花が咲いていて、鮮やかな緑の茶畑も見られる。
名の知られた観光スポットはないのだが、日本の原風景といった感じのこの道はお薦めである。
秋葉ダム

 石打休憩所へ
道の両側は茶畑


石打休憩所(南)


石打の集落を行く

BACK 県境から柴集落へ

201366

テントを撤収して歩き始めたのは6時少し前。柴の集落は茶畑に囲まれていて、その中をのんびりと歩いて行く。すぐに十字路に着くがここでは直進する。指導標には次の石打集落まで3.5kmと書かれていた。
杉林の中を行き、これを抜け出すと下には茶畑が広がっている。民家の庭先にはたくさんの花が咲いていてすごくきれいだ。

歩き始めて1時間ほどで、斜面に張り出すようにしてたてられた東屋があった。地図と確認すると、ここが「石打休憩所()」のようだ。休憩するにはまだ早いのだが、休んで行くことにした。根性無しだ…。
右下に広がる茶畑を眺めながら行く。道は山の中腹に続いているのだが、右下の谷はずいぶん深い。いくつかの集落を通過するのだが、家はぽつんぽつんとあるだけである。集落の間は深い林で、その木は京都の北山杉のように、真っ直ぐに高く聳えている。地図には「天竜美林の山道」と書かれていた。
南休憩所から25分ほど歩いたところに、東海自然歩道の案内板があった。ここが石打休憩所()のようなのだが、休めるような東屋もベンチもなかった。



 天竜川へ
市ノ瀬まで15分、ここで山道に入る


はしご坂を下る


高いコンクリート壁が続く


天竜川を吊り橋で渡る

石打休憩所から5分ほど行くとY字路で、指導標に従って左の緩やかな上りの道に入る。15分ほど舗装道を歩くと、市ノ瀬15分の指導標があって、ここから山道に入る。やっとアスファルトから解放されて、しっかり整備された土の道を10分ほど下って行く。
民家の横を過ぎると茶畑が広がっていた。茶畑の間を真っ直ぐに下ると、再び樹林の中に入ってしまう。沢の流れに沿って下って行くのだが、これが「はしご坂」らしい。
5分ほど下ると車道に飛び出した。ここには東海自然歩道の新しいトイレがあった。市ノ瀬の休憩所である。この近くには尾張藩士横山也有の句碑があるというので探してみたが、結局見つけることはできなかった。ガイドブックによると、横山藩士は秋葉山参詣でここをよく往復したのだという。
  ほととぎす かけたとなくか はしご坂

市ノ瀬の集落を過ぎると、西川(さいがわ)に沿った車道が続く。この車道歩きは秋葉ダムまで3kmも続くのだ。
単調な車道歩きが続くのだが、ふと気がつくと、道に沿って流れる渓谷がすごくきれいだ。大きな岩が重なり、その間を白い水しぶきをあげて流れる素晴らしい渓谷だ。淵は鮮やかなセルリアンブルーで、何度も立ち止まって写真を撮ってしまった。
古い石橋で左岸に渡ると、その先は川に沿って高いコンクリート壁が続いていた。川の増水に備えたものなのだろう。
行く手に青く塗られた高架が見えてくると、西川の集落である。天竜川にぶつかって、堰堤に沿って少し北上すると赤い吊り橋があった。この吊り橋は歩行者専用である。天竜川を渡るのだからすごく長い吊り橋である。この吊り橋の左には秋葉ダムが見える。
橋を渡りきったところに東海自然歩道の案内板とベンチがあったので、ここで休憩することにした。9時少し前になっていた。



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