東海自然歩道 静岡の道



犬居城跡→気田川→瑞雲院→不動橋→中谷→和泉平→新宮池→大時休憩所→花島峰線分岐→白倉→春埜山大光寺

犬居城跡から大光寺までの間には目を引くような観光ポイントはないのだが、静かな山里をめぐる旅はけっこうすばらしいのだ。
道ばたにあった看板.

 犬居城から瑞雲院へ
テントを撤収した後


こちらの道はしっかりしていた


瑞雲院は工事中だった

BACK 秋葉神社から犬居城へ

201367

犬居城跡の展望台の二階にテントを張ったのだが、けっこう快適であった。夜、目を覚まして、下を眺めるときれいな夜景が広がっていた。
犬居城は中世の山城で、城主の天野氏は承久の乱(1221年)にこの地に入って領主となったのだ。
夜中に目を覚ましてゴソゴソしていたものだから、寝坊してしまって、テントを撤収し終えたときは、もう7時を過ぎていた。
展望台から降りると、なぜか役行者の石像があった。
さて、東海自然歩道を行こうとして、展望台のある石垣の丘から下る道がないことに気がついた。道はかなり戻らなければいないのだった。しかたがないので、藪をかきわけて急斜面を下った。
城跡から少し行くとベンチとテーブルのある休憩所があった。ここからも気田川を眺めることができた。この先は杉林の中を下って行くのだが、昨日の登りのような険しさはない。すぐに林道のような広い道になって、これをカーブを繰り返して下ると舗装道に出た。少し行くと陸橋があって、これで国道を渡り、それから国道に降り立つ。国道を行くと、すぐに気田川に架かる犬居橋を渡る。けっこう大きな川である。橋の上から振り返ると犬居城がある行者山が見える。送電線の鉄塔も見えた。
橋を渡り終えてすぐのところには「曹洞宗瑞雲院」があった。ここに是非寄りたいと思っていたのだが、寺門は工事中で、境内に入ることはできないかった。




 新宮池へ
不動川に架かる橋を渡る


見逃した自然歩道入口


中谷の集落に入って行く


新宮池


国道には歩道部分があるので、車を気にせずに歩いて行くことができる。気田川に流れ込む不動川に架かる橋を渡ったところはT字路で、自然歩道は右折する。ここからは不動川に沿って歩いて行くのだ。アスファルトの道を
20分ほど歩いたのだが、自然歩道の入口がない。おかしいと思って地図を開いてみると、私は自然歩道は右に分岐すると思っていたのが、実際は左に分岐するのだった。あわてて引き返した。
自然歩道の入口指導標は樹木に隠れていて、これは見逃してもしかたがないと思った。
ともかく、15分ほど時間をロスしてしまった。
深い杉林の中に続く舗装道を上って行く。
20分ほど行くと樹林から抜け出して、茶畑が広がった。高森と思われる集落を過ぎ、再び杉林に入ったり出たりしながら行くと、大きな送電線の鉄塔があった。これで地図の上でどこにいるかわかった。
緩やかな下りになって集落の中に入って行くと、中谷というバス停があった。このあたりが和泉平である。

ここから緩やかに坂を上って行くと、左・新宮池の道路標識があった。大きくカーブしながら車道を上って行く。地図を見ると、このあたりに石仏があるというので、注意しながら歩いていったのだが、見つけることはできなかった。
強く日が照りつけるなか、アスファルトの道を上って行くと、左に石灯籠がたっていて、その奥に池が見えた。これが新宮池であった。
池の畔には休憩舎とトイレがあった。この休憩舎は売店か何かだったようなのだが、今は使われていなくて、埃が積もっていた。椅子・テーブルが残されていたので、この中で休憩することにした。近くのトイレで水を補給して、お湯を沸かしたりした。時間は
11時になったいた。
池を右に巡ると、すぐに自然歩道の入口があるのだが、そのまま池を巡った先に神社が見えるので行ってみた。神社の途中には船が置かれていて、お祭りのときはこの船を池に浮かべるらしい。杉の巨木の参道を行くと、石の鳥居があって、それをくぐると急な石段がある。下からも本殿が見えるので、石段の前で手を合わせて、上ることはヤメテしまった。



 大光寺へ
山道から赤土集落に降り着く


大時休憩舎があった


コンクリート壁を上って山道に入る


電波塔、これが春埜山か?


トイレの中にテントを張った


池の畔から樹林の中に入って、山道を下って行く。
10分ほどで林道に出て、これを少し行くが、再び山道に入る。7分ほど下ると舗装道に降り立った。ここからはこのアスファルト道を歩いて行くのだ。このあたりが赤土という集落で、右下の斜面には茶畑が広がっていた。
アスファルトの道が続く。杉林に入ったり出たりしながら1時間ほど歩くと、道ばたに「大時休憩舎」があった。バス停の待合所を大きくしたようなものなのだが、ここで休憩することにした。時間は14時少し前になっていた。
ここから5分ほど行くと十字路で、ここで左折すると花鳥経由で大光寺に至る道。これは6.9kmなのに対して、直進して大光寺に至る白倉コースは3.3kmなのだ。地図ではどちらも東海自然歩道となっている。もちろん、私は近い直進の道を行く。(あとでわかったのだが、花鳥経由の道は舗装された道で、直進の道は山道だったのだ)
直進して7分ほど行くと、東海自然歩道の案内板があった。ここからいよいよ春埜山への登りが始まるのだ。
25分ほどの車道歩きをすると、自然歩道山道の入口があった。
鬱蒼とした杉林の中を25分ほど歩くと、明るい伐採地に出て、その先で少し下ると再び車道に出た。この道は最初歩いていた車道で、自然歩道は山の稜線を歩いてきたのだ。ここから大光寺までは1.9km50分となっていた。
舗装道を10分ほど行くと、車道からコンクリート壁を上って山道に入る。丸太の階段道で急な登りが続く。25分ほど山道を登ると、ふたたび舗装道に出た。さっき分かれた舗装道に再び合流したのだ。この車道を歩いて行くと、行く手には電波塔が見える。あれが春埜山なのだろうかと思いながら歩いて行く。
電波塔の近くまで来たところで雨になった。最初はシトシトと降るだけだったが、だんだん強くなってきた。大光寺入口に立つ鳥居に着く頃には激しい土砂降りになった。ザックから傘を出したが、このときには、ずいぶん濡れてしまっていた。

参道はけっこう長くて、ようやくトイレがある広場に着いた。トイレの前にザックを置いて大光寺のお参りに行った。でも、社務所はあったが、本堂がどれなのかよくわからなかった。大光寺では春埜杉という杉の巨木が有名なのだが、これは見ることができた。
トイレの広場に引き返したが、土砂降りは続いている。こんな雨の中でテントを張るのはきついので、トイレの中に張ってしまった。時間も18時を過ぎているので、もう観光客が来ることはないだろう。


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