BACK 足和田山からビジターセンター
2013年9月14日
「県立富士ビジターセンター」からは国道を歩いて行く。すぐに富士急ハイランドが見えてきた。曲がりくねったジェットコースターのレールが大きく聳えている。
歩いて行くと、ファストフードの店などが現れ、完全に街中に入ってしまった。これが自然歩道かよ…と叫びたくなるのだ。
大きな陸橋のある交差点に着くと、そこに「横町」の説明板があって、ここから自然歩道は国道から離れて裏道に入る。説明板によると、これが浅間神社の参詣道なのだが、本殿のすぐ横に着くようになっている。それだと大鳥居から石灯籠が並ぶ参道を歩くことができない。私はこの表参道から本殿にお参りするため、国道をそのまま行くことにした。
国道を歩いて、浅間神社の大鳥居の前に着いたのは15時30分であった。
大鳥居をくぐって、静かな参道を行く。両側には杉の巨木が聳え、古い石灯籠が並んでいる。
途中に5段の石段があった。ここには昔、仁王門があったのだ。その礎石が残っている。浅間神社は神仏混淆時代、五重塔・鐘楼・仁王門などの堂塔伽藍が並ぶ仏教色の強い神社だったのだが、明治の神仏分離令で仏教的な堂塔は破壊されてしまったのである。その名残がここにある礎石群なのだ。
ここには「角行の立行石」もあった。
さて参道の行く手には本殿が見えてくる…はずが、工事中でシートに覆われていた。シートに覆われているのは日本最大という木造大鳥居で、せっかく来たのにこれは何だと叫びたくなるのだ。
…ということで、正面から入れないので、迂回路が設けられている。きれいな流れを石橋で渡る。よく見ると、ここには禊ぎの場所が設けられていた。
右側から境内に入ると人がいっぱい。浅間神社は世界遺産富士山の構成施設なのである。境内では神前結婚を行ったあとの記念写真を撮っていた。記念写真は巨木の前で行われている。この巨木は天然記念物の「富士夫婦檜」というのだ。
境内の右には、「富士吉田火祭り」のときに担ぐ御輿が展示してあって、その前には杉の巨木がそびえ立っている。
本殿前には神楽殿がある。その後ろには随神門がるのだが、大鳥居が工事中のため、随神門を正面から見ることはできなかった。
拝殿は重厚な造りで、さすがに重要文化財である。拝殿の上には大きな天狗の面が飾られていた。
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