東海自然歩道 岐阜の道


鬼岩公園→松原湖→鴻巣一里塚→瑞浪一里塚→秋葉坂三尊石窟→開元院→細久手宿→三国見晴台→奥之田一里塚→弁財天池→北野神社→男女松の跡→琵琶峠

鬼岩公園から自然歩道の本コース中山道戻る。
中山道には一里塚がけっこう残っていて、細久手宿はあまり昔の面影は残っていない。この日は琵琶峠にテントを張ったが、中に落ち着いたのは18時を過ぎていた。


 開元院へ
鴻ノ巣一里塚


秋葉坂三尊石窟


平岩集落

BACK 鬼岩公園

2009年3月28日

樹林の中の道が続き、湖畔から
20分ほどで中山道に合流することができた。ここからは自然歩道の本コースなので道はしっかりしている。
すぐに一里塚があった。でも、標識が二つたっていて、一つには瑞浪の一里塚、もうひとつには鴻ノ巣一里塚とかいてある。どっちが本当なのだと思ってしまう。
一里塚から10分ほどのところには「道祖神」と刻まれた碑がたっていて、さらに500mほど行くと林の中に馬頭観音の碑があった。いかにも旧街道のたたずまいである。
峠に着くと、そこには「秋葉坂の三尊石窟」があった。石を積み上げた御堂は三室に分かれていて、その中に石仏が一体づつ祀られている。右が馬頭観音で中央が観音菩薩、左は風化してよくわからない石仏である。天保11年の銘が残っているというが、私には確認できなかった。
峠から少し下ると車道に出てしまって、この舗装道を緩やかに下って行くと平岩の集落に着く。車道を左折して、北に向かって700mほど行くとお寺が見えてきた。曹洞宗の「開元院」というお寺で、広い駐車場の奥にりっぱな楼門がたっていた。開元院は永享11年(1439)にこの地を治めた土岐頼元によって創建されたものであるが、楼門は享和元年(1801)に建てられたものなので比較的新しい。



 細久手宿へ
田んぼの横を行く


小さな峠を越える


ここから左に行くと細久手宿


開元院の手前で東に向かう道に入る。集落を離れ、田んぼを見ながら舗装道を歩いて行くと、しだいに道は細くなって小さな峠を越える。
峠から緩やかに下って行くと村社日吉・愛宕神社があって、すぐに広い車道に出た。これを左に行くと細久手宿である。

細久手宿は江戸から48番目、京から22番目の宿場である。中山道が開設されたときはなかったのだが、大湫宿と御嵩宿の間が4里半もあったので、尾張藩によって新たにつくられた宿場なのだ。一つ一つは今風の家なのだが。全体としては宿場町らしい家並みである。その中で格子のある古い家が残っていたと思ったら、これが大黒屋という旅館で細久手宿を代表する家屋である。大黒屋は尾州藩の指定宿で、今の建物は安政5年に建て替えられたものなのだそうだ。
時間は16時を過ぎている。細久手から今日の宿泊予定の琵琶峠までは6kmほどなので、1時間半から2時間ほどかかりそうだ。日が暮れてくるので急がなければいけないのだが、疲れてしまったので、ここで少し休憩した。鬼岩公園に寄り道したので、遅くなってしまったのだ。少し悔やんだ。
美濃瑞浪三十三霊場という幟が並ぶ庚申堂を左に見て、宿場の中を歩いて行く。



 琵琶峠へ
三国見晴台


奥之田一里塚


女男松の跡


自分の影を見ながら歩いて行く


琵琶峠入口


宿場を抜けるとすぐに右の細い道に入る。そこには馬頭観音の石仏がたっていて、ここを三国見晴台というらしい。見晴台という名前だが展望が開けているわけではないのだ。
すぐに奥之田の一里塚があった。ここから江戸へは92里、京へは42里だという。この一里塚は道の両側に築かれていて、高さ4m、直径12m、ほぼ完全に元の姿をとどめている貴重な史跡なのだ。
舗装道を下って行くと道端に「男女松の跡」という白い標柱がたっていた。跡とあるのだが、まったく跡形もなかった。
夕日を浴びながら山間の道を歩いて行くと、弁天というバス停があった。その向かいに池が広がっている。これが弁天池で、池の中島には石造りの御堂がたっていた。
弁天池から200mほど行くとY字路があって、中山道は左の道を行く。地図を見ると大湫宿へは右の道のほうが近いのだが…。
分岐から20分ほど行くと北野神社で、入口にはりっぱな石の鳥居がたっていた。お参りしようかと思ったが、本殿までは300mほども歩かなければいけないので止めにした。さすがに北野神社だけあって、この近くには梅園があった。
北野神社から東に向かって歩いて行く。夕日を背にして歩いてゆくので、道には自分の影が長くうつっている。
田んぼが広がる中を行き、広い車道にぶつかる。この車道が中山道という指導標がたっていた。東海自然歩道は天神坂で中山道から外れていたのだ。指導標に従って左に行くと北野坂の回国塔という標柱があった。林の中に少しはいると、立派な石塔があった。
自分の影を踏んで歩いて行くと、行く手には低い山が連なっている。これを越えるところが琵琶瀬峠らしい。
八瀬沢の集落の中、車道が右にカーブするところに自然歩道の指導標があった。ここから琵琶瀬峠までは600m20分の行程である。時間は1738分になっていた。
山道を緩やかに登って行くと、石畳が残っていた。車道を横切った先にトイレがあった。ここが琵琶瀬峠の休憩所である。今日はここにテントを張るつもりでいたのだが、あるはずの東屋がない。仕方がないので、トイレの前にテントを張ろうと思ったが、トイレの右に細い踏み跡が山に向かって続いている。もしかと思ってこの道を登ったら東屋があった。でも、道はかなり荒れていて、茨の灌木をかき分けなければいけなかった。
ともかく東屋の中にテントを張って、中に落ち着いたら1810分になっていた。初日だというのにかなり疲れ果ててしまった。


NEXT 大湫宿から十三峠へ

BACK 東海自然歩道 岐阜県の道





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介
















inserted by FC2 system