東海自然歩道 岐阜の道.

どどがみね
標高 417m


川内→鹿穴峠→伊洞→雛倉→西秋沢→則松→宇田→村山→伊自良川→石谷→才峠→椿洞→三田洞弘法→ながら川ふれあいの森→百々ヶ峰→白山展望台

このコースでは二つの峠を越える。鹿穴峠は舗装された車道で、才峠は標識もないさびれた峠である。寺院では三田洞弘法という立派なお寺があって、この境内の庭園はすばらしい。
山にも登った。自然歩道は通らないのだが、百々ヶ峰に立ち寄った。でも、昔の自然歩道はこの山頂を通るコースだったのだ。
百々ヶ峰

 川内から宇田坂峠へ
テントを張った東屋をあとにする


四国山コースとの分岐


伊洞の柿畑


龍峰禅寺の石仏


秋沢からは車道歩き


宇田坂トンネル前で左に入る

BACK 横蔵寺から妙法ヶ岳



2006年38

けっこう快適な野営であった。
出発は720分である。車道を昨日の十字路まで戻って、指導標に沿って歩いてゆく。
田んぼの中の道を少し行くと、四国山コースの分岐があった。私のガイドブックは古いので記載されていないのだが、最近新しく開かれたコースである。本コースより北側を巡って、四国山公園を経由して粟野の集落で合流することになる。私はもちろん本コースを行く。
この分岐から南に向かって、広い車道を渡るとその先が鹿穴峠を越える道である。
私の持つ30年前に書かれたガイドブックでは「ほとんど車の通らない草が茂るまったくの自然の道」と書いてあるのだが、車の通行量がめちゃくちゃに多い。通勤時間と重なっているせいかもしれないが、車に気をつけて歩いて行かなければいけなかった。
鹿穴峠を越えると自然歩道は岐阜市に入るのだが、少し手前で左の細い道に入る。こちらは本当に車が通ることのない道で、これを緩やかに下ってゆくと伊洞の集落に着いた。周辺には果樹園が広がっていて、よく見たらこれは柿の木であった。もちろん今は枝ばかりである。
伊洞を過ぎるとすぐに車道と合流する。再び集落の中に入って、民家の間の細い道を行くと大きな病院があったりして、さらに民家の間の細い道を進んでゆくと立派なお寺があった。龍峰禅寺である。ここで少し休憩。地図で確認すると、このあたりが下雛倉の集落なのだ。
下雛倉の次の秋沢集落を抜けると車道に合流して、真っ直ぐに続く車道をしばらく歩かなければいけない。

秋沢の集落の真ん中にはバス停があって、そこにベンチがあったので、朝食も兼ねて少し休憩した。
再び車道を歩いてゆくと、右手の田んぼの中に自然歩道の指導標がたっているのが見えた。どこかでルートを間違えたらしい。でも、そのまま県道を歩いて行くことにした。
則松のバス停で右からくる自然歩道と交差した。ここから自然歩道は県道の左手の山沿いに行くらしい。
私はそれでも県道をひたすら歩き続けて、サークルの前に着いた。ここには信号があって、これを左に行くと自然歩道と合流できるはずである。
サークルKではかりんとうとパンと肉まん2個を買ったが、酒はおいてなかった。暖かい肉まんをフウフウいいなが食べた。うまかった。
ここからは東に向かう。右に団地のような建物が棟を並べて建っているのだが、よく見たらこれは刑務所であった。
両側の山が狭まってくると、宇田坂トンネルがある。車道はトンネルでこの峠の下をくぐってしまうのだが、自然歩道はトンネルの手前で左の山道に入るのだ。



 法華寺へ
宇田坂の峠


伊自良川の土手を行く


才峠


三田洞弘法のバス停前


三田洞弘法バス停の石仏


三田洞弘法本堂

トンネルの横から登って行って、両側が石垣になった峠を越える。この峠から下ると村山の集落である。村山からは田んぼが広がる中を歩きて、その中を伊自良川が大きく蛇行して流れている。
伊自良川の左岸に渡って、土手の上の道を歩いて行くと、行く手には三角の屋根の建物が見えてきた。見た感じが温泉みたいなので、遠回りになるのだが寄ってみた。でも、これは
JAの建物で、今日は婦人会の踊りの発表会があってごった返していた。がっかりして自然歩道に戻った。
土手から下って田んぼに中を東に向かう。行く手には低い山が連なっていて、この山に向かって歩いてゆく。一旦、車道に出て、これを歩いて行くと、「光団地」に入って行く。団地を抜けると山道に変わった。
だんだんと急な登りになって、ようやく才峠に登り着いたが、そこにはなんの標識もなかった。
峠を下って平坦になったところに休憩所があった。少し休憩。

竹やぶを抜けると、そこが本郷の集落であった。狭いけれども田んぼが広がる平坦地になる。
広い車道に出ると、自然歩道はこれを横切るのだが、車道を左に行くと畜産センターがある。ここまでの東海自然歩道指導標には畜産センターと書かれていることが多かったのだ。立ち寄ってもよかったのだが、この分岐からは1km以上離れている。なんかおっくうになって、そのまま自然歩道を進むことにした。
道は再び狭い山あいを行く。民家の間を歩いて、山あいを抜けると広い車道に出た。私の持っている25000分の一の地図にはない道で、新しくできた国道256号線なのだ。この国道を渡って左折すると酒屋さんがあった。今夜は、雪山を終えたお祝いをすることにして、酒を仕入れた。今夜は酒盛りだ。(一人だけど)
ここで道がわからなくなった。私の地図のルートと違う道を指導標は指しているのだ。悩んでしまう。自然歩道は道路の状態によってルートを変えることが多いのだが、それでもなんか大きく遠回りさせられそうで嫌な感じである。
自分が地図で見当をつけたルートを行くことにした。
街の中を細かに曲がって古い国道256号線に出る。この国道に沿って行くと三田洞弘法前のバス停に着いた。この少し手前で自然歩道が合流した。正規のルートに出会ってほっとした。
三田洞弘法前バス停から山の方に向かって歩いて行くと、立派なお寺がある。三田洞弘法「法華寺」である。今から
1200年前に、弘法大師が諸国行脚の途中、この地で法華経の講座をされたのだそうで、嵯峨天皇の勅願所として「法華寺」の名がつけられたのだ。
境内に入ると、大きな岩が聳えていて、その前が大きな池になっている。
正面には石段が本堂に向かって真っ直ぐに伸びている。この池を配した庭園はすばらしくきれいである。ただ、山門を入ってすぐのところに立つ観音像は金ぴかで異様にケバい。まるで新興宗教の寺のようだ。
境内をゆっくり散策して、外へでるとすぐに三田洞神仏温泉がある。温泉に入れる!と大いに期待していたのだが、なんと今日は休館日なのだ。がっかりしてしまった。



 百々ヶ峰山頂へ
三田洞神仏温泉を振り返る


林道を行く


ここから山道に入る


百々ヶ峰には一旦車道に下る


百々ヶ峰山頂


白山展望広場にテントを張った



三田洞弘法から山に向かって歩いて行くと、右にビジターセンターのような建物があった。これは「ながら川ふれあいの森四季の森センター」で、中にはいると、ガラーンとしていて、展示物がほとんどない。広い部屋の真ん中に休憩用のベンチがあるだけである。それでも壁には、この森の自然に関する掲示があった。うれしいことに、東海自然歩道を細かに説明してあった。
このふれあいの森は新しく整備されたようで、遊歩道がきれいで、芝生や池があり東屋もおかれていた。広い駐車場を過ぎるとラベンダー広場があった。もちろん、今は3月なので花は咲いていない。ボランティアの人なのだろうか、花壇の手入れをしている人たちがいた。
この先にはキャンプ場もあって、そこにテントを張ってもいいのだが私はもう少し先に進みたい。
遊歩道の傾斜がきつくなって、ジグザグに稜線に向かって登ってゆく。雪はまったくない。雪がないだけでもうれしい。稜線に着いて、この先はラク…と思ったが、アップダウンを繰り返すきつい道が続く。
ようやく百々ヶ峰の分岐に着いたのは15時過ぎであった。私が持っているガイドとはコースが違っているのに気がついた。昔のルートは百々ヶ峰山頂を通っているのだが、今は山頂を捲いてしまうのだ。私が四季の森のセンターで貰った地図には、百々ヶ峰ではなく「最高峰展望台」と記載されている。百々ヶ峰とは違うようだ。ともかくそこに山頂があるので、登ることにする。
分岐にザックを置いて、空身で山頂を往復するつもりだ。分岐の指導標には山頂まで1015分と書かれている。往復で30分みたら大丈夫だろう。
分岐からは急な下りである。下りきったところには車道が通っていて、トイレがあった。この車道を渡って百々ヶ峰に向かって登り返す。さすがにきつい登りである。ジグザグに登って、ようやく山頂にたどり着く。分岐から15分かかった。
山頂にはりっぱな展望台があって、三角点も置かれている。展望台からは長良川と金華山が見えた。金華山というのは岐阜城である。三角の鋭い山の上に天守閣が建っているのだ。景色の写真を撮って、最後に自分を入れた記念写真を撮ろうとしたら電池切れになってしまった。残念。でも、景色は写せたのだから、よしとしよう。
分岐に戻って尾根の道を下って行く。
車道に合流した。これは、百々ヶ峰に登るときに下って横切った車道のようである。この車道を歩いてきたほうがラクだったかもしれない。
車道との合流点が白山展望広場であった。
道に沿ってベンチが置かれていて、そこから下に町並みを眺めることができる。説明板によると御嶽山や乗鞍岳も展望できるのだそうだ。でも、霞がかかったようになっていて、遠くの山々は展望できなかった。
私はここには東屋があると思っていたのだが、なかった。仕方がないのでベンチの横にテントを張ることにした。車道のすぐ脇というのが嫌だが、仕方がない。
テントを張り終えてから、ベンチに座って、展望を楽しみながら買ってきた酒を飲んだ。
ともかく、この先、雪山はないはずだ。難所は越えたといっていい。
明日もがんばろう。


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