BACK 六番札所 卜雲寺
2009年3月10日
八番札所は巡礼道の一番東端にあるので、これだけは終わらせておきたい。八番が終わったら、あとは秩父市街に引き返して行くことになるのだ。もう一度8番までくるのは大変である。
指導標に従って急ぎ足で歩いて行く。山に向かって緩やかに上って行くのだが、あせっているときに登りはきつい。山の斜面にバンガローが建ち並んでいるのが見えてきた。「小松沢農園」という看板がたっていて、観光農園なのだろう。この入口のところで右折して、行く手に大きく武甲山を見ながら歩いて行く。
突然、道の右に細い階段道があった。歩き巡礼用のショートカット道である。この急な階段を下って車道に合流して、すぐに大きな川を渡る。権現橋という名前であった。
さらに行く手には西武鉄道の高架が見えてきて、これをくぐる。時間はもう16時45分を過ぎた。仕方がないので、小走りで行く。ようやく左に8番札所の指導標があった。
これに従って左の道に入って、緩やかに上って行く。ようやくお寺の屋根が見えてきたが、入口は大きく回り込まなければいけなかった。
門を入ると、本堂へは石段を少し下るのだ。境内の真ん中には巨木が枝を広げていた。その下は苔が敷き詰められている。私は巨木が好きなので感動してしまった。でも、時間がないので先に朱印をもらうことにした。17時5分前であった。
朱印をもらってから本堂前で誦経した。中に入って誦経しようとしたのだが、暗くて経文が読めなくて外に出なければいけなかったのだ。
納経がすんだので、ゆっくりすることにした。ベンチにすわって、ポッドのお湯でコーヒーをつくった。あったかいコーヒーを飲みながら、巨木を見上げる。説明では樹齢600年という「こみねもみじ」なのだ。その枝振りがほんとうにすばらしい。この巨木の下には小さな如意輪観音の石仏がおかれていた。
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