BACK 80番 国分寺
5月10日(38日目)
3時頃に隣のテントの遍路から議論を吹っかけられて困った。
この遍路は四国にきて5年になるのだそうだ。ほとんどホームレスに近い。5年も遍路を続けて何をしてるんだと思ってしまうのだが、出家したいとも思っているようで、いろんな勉強はしているのだ。ただ、生まれ変わりを信じるかというような話しとか、霊の実在の話しとかになったら、それは私の範囲外である。私は仏教の考え方に共感することが多い。だが、それは釈迦の思想・哲学としての仏教で、「宗教」としてではないのだ。
6時にここを出発した。
ひたすら山に向かって登って行く。45分ほど登って一本松峠に着くと、そこに東屋があった。すぐに車道に出て、この道を歩いて行く。30分ほど行ったところで、右の遍路道に入らなければいけない。あやうく通り過ぎるところであった。遍路道を下り、樹林の中を行く。ゆるやかな下りが続く。せっかく登ったのにもったいない。
古い石標「下乗石」を見て、少し行くとようやく白峯寺である。7時25分の到着。
山門を入ると、正面に本堂らしき建物、でもこれは護摩堂でこの中に納経所がある。石段を登って本堂に向かう。まだ早いので境内は静まりかえっていた。
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一本松峠の東屋
白峯寺に向う山道にあった
下乗石と摩尼輪塔
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