■真言宗智山派 ■開基/行基
■御本尊/文殊菩薩
二層の仁王門をくぐって石段を登ったところに本堂がある。本尊文殊菩薩坐像をまつっていることから文殊堂ともよばれ、五間四面入母屋造り、コケラ葺きで国の重要文化財である。
     ■第30番札所 善楽寺から 6.7km
     ■高知県高知市五台山3577
     ■TEL 088-882-3085


BACK 30番 善楽寺


3月28日(12日目)

善楽寺から次の竹林寺を目指すのだが、私のガイドブックの縮尺は粗いので、細かな道がよくわからない。ともかくJRの「土佐一宮」駅を目指して歩いてことにする。そうしたら、電柱に遍路道のシールをみつけた。よかった、これで道は間違っていないことがわかった。

雨の中、田んぼの中の道を行くと大きな川にぶつかって、これを渡る。昨日渡った国分川なのだ。
ここからは、すばらしく広い車道の歩道を行く。いくつか大きな川を渡って行くのだが、どんどん建物がたてこんできて、サンピア高知とか美術館があったりする。道路標識には右に行くと高知駅とか、はりまや橋と書かれていて、高知市街の東端を歩いていることがわかる。
ところが、歩いていた
広い道が工事中になって、行く手をふさがれた。そうしたら、とたんに指導標かわりの遍路道シールが見えなくなった。
ともかくまっすぐに歩いて行くと、前方には高い山が立ち塞がって、歩いている道路はトンネルになってこの山を抜けるのだ。そのトンネルは「五台山トンネル」とある。竹林寺は五台山の上にあるのだ。そうすると、この山を登らなければいけないのか。

川を渡って、五台山の裾に沿って右に廻り込んで行くと、登り口があった。よかった。
車道を登って行くのだが、少し行くと遊歩道があって山道になった。
山道を登って行くと、山本周五郎の小説「樅の木は残った」にも出てくる伊達兵部の墓があった。何で仙台藩の家老の墓がこんなところにあるんだと思ってしまう。
登り切ったところには展望台があって、そこには売店なんかがある。
そこの店員に竹林寺を尋ねると、ここから少し下らなければいけないのだそうだ。塀に沿って石段を下って行く。門をくぐって境内に入ると、見知らぬ先達とすれ違った。
彼は私に「お接待」だと言って米菓子を一袋くれた。食べ物だ、うれしい。

境内にはりっぱな休憩所と売店があって、そこで少し休ませてもらう。雨の中だと休憩するところがなくて、本当に困るのだ。
この休憩所にはお茶とお菓子がおいてあって、自由に食べていいらしい。朝飯を食べていない私には、大感謝。
参拝して戻ってくるとお遍路の団体が押し寄せていて、再度休憩することはできなかった。


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五台山の中に伊達兵部の墓が


山道には花が咲いていた


境内には立派な五重塔がある


裏から入って、山門から出た





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