BACK 14.風土記のみち
1999年2月6日
私の住んでいる小山のすぐ隣が小金井である。今日は小金井から歩き始める。
まず、前回歩いた道を2kmほど引き返さなければいけない。町並みを抜けて30分ほど歩いて姿川のほとりに出る。姿川にかかる橋が「御使者橋」で、この橋の手前にある川に沿った遊歩道のような道を行く。でも、この道はサイクリングロードなのだ。
今日も天気がよくて、青空のもとをのんびりと歩いてゆく。こうした道を歩いていると、関東平野って本当に広いんだ…と実感するのだ。近くに聳えている山はまったくなくて、青空が大きく広がっていて、家並みに埋まってはいるけど、地平線を感じてしまう。
姿川はきれいな流れである。川辺に生える茶褐色の萱が風にそよいでいる。このあたりの川の名前は情緒がある。思川とか姿川という名前はひどくロマンチックではないか。
この川沿いの道を30分ほど行くと箕輪橋があるに着く。この橋を渡ると箕輪城跡がある。細い石段を登ると鳥居があって、林に囲まれた広場になっていた。近郷の豪族、小山高朝が寛正3年(1462)が築いた山城である。
ここからは東に向かって歩いてゆく。またJR線の方に戻ってゆくのだ。途中に神社が二つあった。
まず、稲荷神社。
参道の入口には石の鳥居が立っていて、本殿の前には鮮やかな朱塗りの鳥居があった。
次の神社は三嶋神社で、これは本当に村の鎮守様といった感じで、質素な静かなたたずまいであった。
のんびり東に向かって歩いて行くと、行く手には新幹線の高架と松林が見えてくる。
車が激しく行き交う国道4号線に出ると、その国道に沿って松林がある。細長くてけっこうな広さの松原で、これが「祇園原」である。
国道に沿って、少し南下すると次のコースへの接続点である。
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JR小金井駅
姿川と御使者橋
箕輪城跡への石段
稲荷神社への参道
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