■高野山真言宗 ■開基/ 役行者小角
■御本尊/虚空蔵菩薩
焼山寺への道は「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれた一番の難所である。標高938mの焼山寺山の8合目に伽藍はたっている。
     ■第11番札所 藤井寺から 12.3km
     ■徳島県神山町下分字地中318
     ■TEL 088-677-0112

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319日(三日目)

柳水庵に泊まったのは、もちろん私だけである。杉木立ちの鬱蒼とした境内で眠るのは、けっこう、薄気味がわるい。
あまり早く寝てしまったので、夜中に目が覚めてしまって、それからあまり眠れなかった。

仕方がないので早く出発することにしたのだが、結局テントをたたんでパッキングが終わったのは6時半であった。
今日は遍路の3日目である。ずいぶん経ったようだが、まだ3日目なのだ。がんばらなくては…。

下り始めてすぐに車道に出るのだが、そこには立派な小屋ができていた。お遍路のための無料宿泊小屋なのだ。新しく建てられたもののようで、これを知っていたら昨夜はここに泊まったのに…と思ってしまった。
この車道を横切ってさらに山道を登って行く。これから焼山寺までは山を二つ越えなければいけないのだ。
まず、2kmほど、樹林の中を緩やかに登ってゆく。この一つ目にピークにあるのが「一本杉庵」である。

ここには大きな杉の木があって、そのまえに立派な大師像がたっていた。お寺も建っていて、浄蓮院というらしい。この一本杉からはひたすら急な山道を下るのだ。そうすると集落が見えてくる。左右内という集落で、この中を通り抜ける。
川を渡ると、再び急な登りが待っている。かなりつらいアップダウンである。「遍路ころがし」という名前がうなずけてしまう。

登って行くと林道に出て、この道を左に15分ほど行くと灯篭が並ぶ道になる。大きな杉並木の参道である。12番札所の焼山寺は近い。前の札所から13km、なんかすさまじく苦労した。
やっと山門前に着く。あまり大きなお寺ではないのだが、これまでの苦労を思うと大感激である。


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山道を登る


一本杉大師


ようやく焼山寺に着いた





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