薄峠からはけっこう急な道を下って行くのだが、土の道なので歩きやすい。山襞に沿って下って行くと、25分ほどで石標の前に着いた。弘法大師のレリーフがされていて、その下には道の距離が書かれている。
さらに急な下りは続く。道には落ち葉が降り積もっていて、これがクッションになって歩きやすいのだ。でも、ザックが重くて腰が痛くなってきた。
石標から15分ほど下ると橋の前に着いた。ここで御殿川を渡るのだ。橋は編み目になっていて、下が透けて見えるのだ。けっこう怖い。でも川の流れはきれいであった。
橋を渡ったら、すごく急な登りになった。この急坂の上に大滝の集落があるのだ。コンクリートで舗装されているのだが、すさまじく急である。濡れて苔むしているところではスリップしてしまった。慎重に登って行って、傾斜がゆるまったところには廃屋がった。こんな山の中では村を去る人も多いのだろうと思う。
さらに杉林の中を5分ほど登ると、広いアスファルト道に出た。ここでターンするようにして、この広い道を上って行くのだ。山襞に沿ってカーブを繰り返して登って行く。10分ほど登るとようやく集落の入り口に着いた。すぐに左に分岐があって、そこに小辺路公衆便所があった。きれいなトイレでウオッシュレットであった。トイレのすぐ先に東屋がたつ広場がある。時間は13時25分、ここで休憩することにした。
寒いのでお湯を沸かしてポットに詰めた。今回の山行では防寒のためにダウンのジャケットを持ってきた。ユニクロで4000円で買ったのだが、これがすごくいい。何よりもすごくコンパクトになるのだ。買って正解であった。
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