栃木県25.稜線をたどるみち

いわふねやま 標高 172m
関東ふれあいの道における岩舟山は正規のルートではなくなっている。というのは、この山は採石によってどんどん切り崩されているのだ。標高は172mなので、ほとんど丘のようなものなのだが、採石によって荒々しい岩壁がむき出しになって、まるで秩父の武甲山のようなのだ。

鷺神社→15分→薬師堂跡→15分→岩舟駅→20分→高照寺→7分→奥の院→20分→見晴台→15分→岩舟駅


 鷲神社から岩舟駅へ
路肩に車を停めた


車道から階段を下ると指導標があった


森の中に池があった


二つ目の大きな池


鷲神社


平野の向こうに岩舟山


薬師堂跡


岩舟駅

BACK釜伏山

2001064

車を走らせ、埼玉県の寄居から関東平野を東に突っ切って栃木県に向かう。カーナビがダウンしているので、道を何度も間違えてしまった。カーナビが使えたら今日中に晃石山に登ることができたかもしれないのだが、道路地図を確認しながら走るので、どうしようもない。
途中でマクドを見つけて、ここで時間をつぶして車の交通量が減るのを待った。

夜、8時を過ぎてから車を発進、時々路肩に車を停めて、道路地図を確認する。利根川の手前に道の駅があるので、ここに泊ったのだが、一つ前の道の駅に泊ってしまった。これもカーナビが使えないので間違えてしまったのだ。

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今日登ろうとしている日本百低山の晃石山は関東ふれあいの道の「稜線をたどるみち」コースでもある。私は栃木に住んでいたときに、県内の関東ふれあいの道は全コース踏破しているので、このコースも歩いたはずなのだ。ところが、どんなに記録を探しても晃石山の写真が残っていない。しかたがないので、もう一度歩くことにした。
関東ふれあいの道を歩くということは、当然登山口と下山口は違ってしまうのだが、幸いなことにJR線が通っている。ガイドブックに従って、大平下駅から歩き始めて、岩舟駅に下ってこようと思っている。
そこで、車は下山口に置くことにして、岩舟駅に向かった。駅前に駐車場はないので(本当はあったのだ)、ガイドブックに記載されている鷲神社の少し上の「車道出合」にあるという駐車場に向かった。これも、カーナビがないので、けっこう苦労してたどり着いたのだが、そこに駐車場はなかった。仕方がないので、ふれあいの道の指導標から少し車を走らせて、路肩の広いところを見つけて駐車した。

車道から指導標に従って、丸太の階段を下る。ここに立つ指導標には岩舟駅まで2.1kmと書かれていた。すぐではないか。
階段を下ったところには関東ふれあいの道の石標がたっていた。樹林の中を少し行くと、右に池があった。樹林に囲まれたひっそりとした池である。
ここから200mほど樹林の中を行くと、車道に飛び出してしまった。ここからは車道を歩いて行くのだ。
再び右手に池が現れると、すぐに鷺神社があった。車道の左が鷲神社境内なのだが、金網の柵があって、参道の正面まで行かないと神社に入ることはできないのだった。
石の鳥居をくぐって参道を歩いて行く。本殿はガラス戸の新しいものなのだが、立派な神楽殿があった。
鷲神社は桃山時代に建立されたといわれ、
11月の酉の日にはこの神楽殿で神楽が舞われるのだそうだ。
今日の登山の安全を祈って、本殿の前で手を合わせ、それから参道を引き返す。
車道を少し行くと右手に池があって、その向こうに絶壁を屏風のように連ねた岩舟山が見えた。私はこの山の登ってから、岩舟駅に下って電車に乗るつもりなのだ。

山間から抜出して田んぼの広がる平野に出る。行く手には常に岩壁の岩舟山が見える。
車道の交差点に「薬師堂跡」の石標がたっていた。この周りにはたくさんの古い石碑が並んでいる。
指導標に従って歩いたら、岩舟山の登山口があるはずだと思っていたら、そうではなかった。絶壁を過ぎてしまって、線路沿いの道になってしまった。途中、この道が岩舟山の登山口に通じているのではないかと思った分岐があったのだが、そこには何の標識もなかったのだ。たとえふれあいの道の本コースではないとしても、登山口の指導標はあるはずと思っていたのだ。
線路沿いの道を歩いて行ったら、岩舟駅に着いてしまった。
でも、なんとしても岩舟山には登っておきたい。駅前にある案内板を見たら、駅から岩舟山への道が書かれていた。(本当はこの道を下ってくるはずだったのだ)
これに従って、まず岩舟山を往復することにした。
駅の時刻表を見たら、748分と818分がある。今は73分なので、うまく行ったら748分に乗れるかもしれない。



 岩舟山
駅前には無料駐車場があった


長い石段を上る


高照寺本堂


石段を上って三重塔に着いた


ここを岩舟山山頂ということにした


駅から
5分ほど歩いて、岩舟山と刻まれた大きな石標の前に着く。これは山頂にある高勝寺の参道でもあるのだ。この入り口のすぐ左に無料の駐車場があった。ここに車を停めればよかった…と悔やんだ。
石畳の参道を歩いて行くと急な石段になる。山頂まではこの石段を登って行くのだ。これはかなりきつい。
鬱蒼とした樹林の中を登ると、簡単な山門があった。この門が立つ踊り場の右に、東屋がたつ広場が見えたので行ってみた。すると、この広場からは目の前に大絶壁を眺めることができるのだった。すごい迫力で岩壁がそそり立っている。岩舟山は採石で削り取られた山なのである。
石段に戻って少し上ると、右にお地蔵様を祀るお堂があった。これは高勝寺の縁起に関わる地蔵堂なのだった。
石段が右折すると、すぐに展望台のある広場に着いた。ここからは岩舟街を見下ろすことができるのだ。
展望台から少し行くと、鮮やかな朱の仁王門があった。すごく立派な門である。門をくぐると広場があって、さらに急な石段がある。この石段の横には地蔵菩薩の座像があった。石段の登り口には古い石の灯籠があるのだが、これも由緒あるものなのだ。
石段を登って本堂の前に着く。本堂前の広場には立派な鐘楼があった。

さて、本堂に着いたが、山頂はここでいいのだろうか。山名などの標識がまったくない。本堂から右に奥の院があるというので行ってみた。奥の院のあるところが山頂だろうと思うのだ。
緩やかな階段道を行くと、地蔵尊がたつ樹林の広場に着く。ここが奥の院なのだが、山名の標識はなかった。奥の院の先は通行止の厳重な柵があって、その向こうに橋が見える。地蔵橋というらしい。

いろいろ探したがどうにもわからないので引き返すことにした。展望台まで戻ると、この右手が高くなっていて参道が続いているので、これを上ってみることにした。そうすると、鮮やかな朱塗りの三重塔が立っていた。三重塔の後ろに石段が続いているのでさらに上ってゆくと、草地の展望所に着いた。この広場には小さな社があった。
この広場からさらに小高いところがあるので、石段を登ると見晴台に着いた。ここが一番高いようである。ここが岩舟山山頂ということにして、記念写真を撮った。もう757分になっていた。818分の電車に間に合わせるように、急いで石段を下る。走るようにして階段を下って、駅に着いたのは811分であった。15分ほどで山頂から下ってしまった。


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