栃木県25.稜線をたどるみち

てるいしさん 標高 419m
栃木市を囲む山並みを縦走するコースで、稜線からは上杉謙信も眺めた「陸の松島」の絶景が広がる。でも、わたしが歩いたときは雨だった

大平下駅→17分→客人神社→4分→登山口→25分→見晴台→10分→謙信平→12分→太平山神社→25分→太平山→15分→ぐみの木峠→20分→晃石山山頂→10分→晃石神社→20分→桜峠→30分→馬不入山→30分→登山口


 大平駅から大平神社へ
JR大平下駅


客人神社


太平山への登り


謙信平


山本有三文学碑から下る


太平山神社に着いた

BACK 岩舟山

2010年6月10日

岩舟駅からJRに乗って大平下駅に着いた。晃石山登山口の大平下駅は岩舟の次の駅なのだ。

駅からふれあいの道の指導標に従って歩いてゆく。あいにく雨が降り出して、傘をさして歩かなければいけなかった。
線路を渡って、住宅地の中を行くと字路があって、左が大中寺、右が大平山となっている。思い出したのだが、私は大中寺経由で大平山に登ったのだった。今回は右の道を行く。
ぶどう園やビニールハウスの畑を見ながら歩いて行き、道が左にカーブするとその先にお堂(客人神社)がたっていた。この御堂の左の道が登山口への道なのだ。
舗装道は樹林の中に入って、少し行くとふれあいの道の案内板がたつ大平山登山口に着いた。
ここからは緩やかであるが古い石段がどこまでも続いているのだ。この石段を忠実に上がって行ったのだが、石段の左の植林の中に踏み跡があるのを見つけた。石段の登るのはきついので、植林の中の踏み跡を行くことにした。これで少しラクになった。
石段が山道に変わって、さらに10分ほど登ると車道を横切った。さらに10分ほど杉林を行くと、左に石段の道が分岐する。この石段を上がると見晴台に着いた。でも、霧の中で何も見えない。
ここから車道に出て、この車道を上ってゆく。
お土産屋さんが現れると、左は鉄柵の見晴台になっている。ここが「謙信平」である。関東管領であった上杉謙信はここで関東平野を見渡したのだという。この見晴台には「関東の富士見百景」という標石がたっていた。ここから富士山を見ることができるらしい。今は霧で何も見えないのだが…。
見晴台の少し先の小高い丘に山本有三の文学碑がある。細い石段を上ってピークに着いたが、文学碑がない。あせったが、草木に隠れているのだった。
文学碑から石段を下って車道に降り立つと、目の前には「あづま家」というお土産屋さんがある。この左に大平神社の近道があるのだ。ここから神社までは250mである。
広い石段を上ってゆく。この参道の途中には「天狗の投げ石」という巨岩があった。この先で鳥井をくぐると平坦な道になって、少し行くと左に石段の道が分かれる。この石段を上ると大平神社の境内であった。本殿正面に着くと、ここに上って来る石段があって、そこには立派な楼門がある。

境内をさらに右に歩いてゆくと祠がいくつも並んでいて、その端に奥の院入り口という標識があった。この後ろに隠れて、関東ふれあいの道に指導標があった。ここから富士浅間神社までは500m、晃石山までは2.2kmであった。富士浅間神社というのが大平山山頂のことである。



 太平山から晃石山山頂へ
太平山への登り口


太平山山頂


山頂直下の分岐


晃石山山頂


古い石段を上って、平坦な尾根を行くようになったら、樹林の間から下を展望できた。雲が晴れてきて、田んぼや集落を眺めることができた。

登山道の左に注連縄が張られた奥の院入り口があった。せっくなので奥の院に寄って行く。すぐに林の中の小さな広場に着いて、そこに石の祠がたっていた。これが大平神社奥宮なのだ。
登山道には入口まで引き返すのかと思ったら、祠のすぐ後ろが登山道であった。
奥宮からは露岩の多い尾根を行くと、5分ほどで指導標の立つ分岐に着いた。ここで左折すると晃石山で、直進すると富士浅間神社である。まず、大平山山頂である富士浅間神社を目指す。
注連縄をくぐって少し急な斜面を登ると、浅間神社のたつ大平山山頂に着いた。この頃、雨はすっかり上がって、青空が広がり日が差してきた。山頂には先生に引率された中学生のグループが休憩していた。若いだけあって元気いっぱいであった。

この神社から上ってきた道を引き返す必要はなかった。晃石山への指導標があって、樹林の中を少し下ると登山道に合流した。この合流点から晃石山までは1.6kmであった。
日が差し始めた林の中を5分ほど行くと、車道を横切る。この車道の右には大きな電波塔が見えた。
さらに5分ほど林の中を下ると「ぐみの木峠」に着く。ベンチが置かれた広場で、ここから左に下ると大中寺なのだ。
峠からは樹林の尾根をひたすら歩いて行く。自然林と杉の植林が交互に現れ、道には時々露岩があったりする。30分ほど行くと、道が分岐する。左は巻き道のようなので、真っ直ぐの尾根道を登る。5分ほど登ったら、祠がたつピークに着いた。ここが晃石山山頂である。
広場の真ん中にあるのは一等三角点であった。樹木のあいだから岩舟山が見えた。ここからだとずいぶん低い山である。この岩舟山の後ろの山塊は三毳山であった。




 馬不入山から下山
晃石神社に下る


桜峠


馬不入山山頂


登山口には駐車スペースがあった


晃石山山頂から急な尾根を下ると、大きな神社の後ろに降り立つ。これが晃石神社である。晃石山名の由来は、この神社に日夜煌々と輝く鏡石があったからだというのだが、その伝説の鏡石がちゃんとあった。でも、煌々と輝いてはいなかった。
神社から尾根のアップダウンを繰り返して
20分ほど行くと、手すりの柵が設けられた急な下りが現れる。これを下ったところが桜峠であった。東屋がたつこの峠は晃石山と馬不入山との中間にあって、この峠でふれあいの道の「かかしの里ぶどうのみち」が交差しているのだ。
峠からもひたすら尾根道を歩いて行く。道に露岩が現れ、木の根が網のように張り出す急な斜面を登ると、馬不入山山頂であった。ここらの展望はすばらしいとガイドブックに書いてあるのだが、樹木がじゃまをしていて、展望はほとんどないのだ。山頂には三角点があるのだが、上がコンクリートで補修されているので、等級はわからなかった。
山頂から樹林の尾根を下ってゆく。20分ほど行くと階段の下りになって、さらにどんどん下ると、下から車の音が聞こえてきた。
指導標がたつ車道出合に着くと、その左には草原の広場がある。これがガイドブックにあった駐車スペースなのだ。今朝、車から見たときは気がつかなかった。
ここから車道を少し歩いて、車に戻ったのは1225分である。

天気もいいし、今日はもう一つ登りたい気分なのだが、道路地図とにらめっこをしながら走らなければいけないので無理である。でも、明日は天気がいいらしいので、古峰ヶ原と石裂山の二つに登ろうと思う。古峰ヶ原も関東ふれあいの道のコースである。そして、明日が今回の登山旅行の最終日となる。


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