栃木6 山並みのみち 

ぎょうどうさん 標高 441m

名草の巨石群は一見に値する。そしてそれよりもすごいのは巨大な第岩壁で聳える行道山である。
コース
入名草バス停→厳島神社→名草巨石群湯ノ沢分岐→藤坂峠三角点ピーク
合計2時間50分 歩行距離 8.1km


 入名草から三角点ピークへ

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1999515

今年の1月から関東ふれあいの道を歩いているのだが、今住んでいる小山市の近くから始めて茨城県の県境まで終わったので、今度は群馬県の県境のコースを歩こうと思う。
今日歩くのは「山並みの道」と「歴史のまちを望むみち」である。入名草のバス停からスタートして行道山を越えて足利市までの17kmほどの行程である。
バス停から30分ほど、車道を北に向かって歩くと厳島神社に着く。大きな石の鳥居があって、石段が長く続いている。
石段の前には「足利七福神 名草弁天」の説明板があった。神社なのにどうして弁財天なのだと思ってしまうのだが、昔は神社もお寺も同じ境内にあるのはごく普通のことで、ここは明治の神仏分離令で神社ということになってしまったらしい。
名草弁財天と書かれた青い幟が並ぶ石段を上ると、左に大きな岩がいくつも重なっている。これが「名草の巨石群」で、国の天然記念物に指定されているのだ。
一番前にある巨岩は真っ二つに割れていて、これを「弁慶の手割岩」というのだそうだ。

神社から200mほどを引き返して、右の丸太の階段を上って尾根の上に出る。ここが湯ノ沢分岐でベンチがおかれていた。
樹林の尾根を緩やかなアップダウンを繰り返して30分ほど行くと、車道に出てしまった。ここが藤坂峠である。
車道を少しだけ歩くと、すぐに丸太の階段があって、これを上って再び山道を行く。ここまでと同じような緩やかな尾根道と思ったら、険しい本格的な登山になった。きついアップダウンを繰り返すのだ。
50分ほどで、ベンチがおかれたピークに着いた。朽ちかけたベンチの下に三角点があった。名前のある山なのかと思ったら、そんな標識はなかった。地図を確認すると、標高388mのピークとだけ書かれていた


入名草のバス停


厳島神社


湯の沢分岐


藤坂峠



 馬打峠から行道山山頂へ
馬打峠


浄因寺山門に着いた


清心亭


行道山頂の寝釈迦


三角点からは下りで、20分ほど歩くと馬打峠に着いた。この名前は、とても険しい峠だったので馬の尻を打ちながらようやく登ったからという説と、足利又太郎忠綱が峠を越えたとき、あまりの急坂で馬が足をすべらせ忠綱が馬から落ちため「馬落ち」、これががいつのまにか「馬打ち」に変わったという二つの説があるのだ。
峠から急下降して車道を少し歩いて、再び山道に入る。緩やかな尾根道を30分ほど行くと車道に出た。車道を右に少し行くと不動の滝だったのだが、つい忘れて浄因寺に急いでしまった。今、すごく悔やんでいる。私は滝が大好きなのだ。
車道を15分ほど行くと浄因寺である。この寺は和銅6年(713)、行基上人による開基といわれ、関東の高野山とも称される古刹なのだ。
参道には3万ともいわれる石仏が埋め尽くしていて、これを眺めながら行くと飽きることがない。
10分ほどで「行道山」の額がかかる山門に着いた。
境内に入るとすさまじい絶壁の山が見える。この岩山の上が行道山山頂で、寝釈迦があるのだ。これを本当に登るのかと絶句してしまうのだ。
境内の一段高いところに葛飾北斎が描いたという清心亭が見える。ごく普通の茶屋のようである。

境内を抜けて、急な階段を登って行くと、すごい岩場になった。でもすぐに山頂に着く。ここには石の台の上にお釈迦様が横になっていた。ここは四十九院涅槃院というのだ。このまわりを石仏取り囲んでいるのだ。展望はすばらしい。


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