秩父巡礼の旅 




BACK 27番札所 大淵寺

2009年3月12日

指導標に従って歩いて行くと、歩行者用の細い陸橋があって、これで秩父鉄道を渡る。その先には長屋門のりっぱな民家があって、そこに巨木が聳えていた。「上影森のかやの木」である。
この前を左折して少し行くと、再び陸橋で線路を渡った。あとは山道を歩いて再び車道に出る。そこにある指導標には札所の名前にならんで鍾乳洞と書かれている。お寺の近くに鍾乳洞があるのかと思いながら歩いて行く。

急な坂道を下って高架をくぐると、左に札所への標識があった。このスロープを上って左折すると御堂が見えた。これが28番札所の橋立堂なのだ。でもその御堂の後ろにはすさまじ絶壁が高く聳えていた。すごい眺めである。
納経所は鍾乳洞の入口でもあった。入場は200円、ずいぶん安い。この値段ではあまり期待できないので、鍾乳洞に入るのは止めた。
来た道を少し引き返すと、左に下る細い道がある、これが28番への道でかつ浦山口駅に向かう道である。左に深い谷川を見ながら杉林の中を下って行く。行く手に駅が見えてきた。国道に出たが、駅に行く道がない。駅にはいったん右に100mほど行ってから左の細い坂道を上るのだ。
駅に着いたのは1613分、次の電車までは15分ほどの待ち時間であった。ベンチに座って電車を待っていたら、駅長さんがオシンコをごちそうしてくれた。


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線路を渡る


県道から右に入る


浦山口駅



●宗派

●本尊

●住所



●行程
曹洞宗

馬頭観音菩薩

秩父市上影森675
0494(24)5399


27番へ1.2km 29番へ1.8km
●縁起
その昔、惨酷非道の領主、里人が崇敬する地蔵像を仏神の益何事あろうかと打ち壊したところ、領主は忽ち病死し子孫も絶え果てたという。まもなく大蛇が出て里の憂いとなり、里人当山に祈ると白馬が現れ、大蛇を一口に呑もうとしたところ、大蛇は人語を発して「吾先に死し領主なり、今仏知にひかれ功徳を得たり、吾この姿を末代にとどめて衆生の信心をはげまさん」といったという。
●堂塔

この札所は高さ80mもある石灰岩の直立した岩壁下に建てられ、堂は三間四面、宝形屋根で江戸中期になるものと云われる。本尊の馬頭観音坐像は像高28cmと小さいが、三面六臂の鎌倉時代の秀作である。





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