秩父巡礼の旅 



BACK 20番札所 岩之上堂

2009年3月12日

江戸巡礼古道という指導標に従って歩いて行く。左下には荒川が流れていて、展望はすごくいい。川の向こうには武甲山が大きく聳えていた。
細い道を右に緩やかにカーブして歩いて行くと広い車道に出た。そこには標石があった。
ここからは車道を歩いて行く。でも、すぐに21番の観音寺が見えてきた。赤い幟がたくさんたっているのですぐにわかるのだ。
お寺は車道に面していて、山門はない。入口にはお地蔵様が並んでいた。その後ろに古い宝筺印塔がたっている。宝暦14年(1764)の銘があるというからすごく古いものである。
納経を終えてから、境内をまわってみたら、芭蕉の句碑があった。「静けさや岩にしみいる蝉の声」の句で、いったいこのお寺とどういう関係があるのだと思ってしまった。もちろんこの句は奥の細道で詠まれた句で、山形の立石寺で詠まれたものである。
お寺の道をはさんだ向こうに中村十九十郎の墓があった。この地出身の役者らしい。


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左下は崖で荒川が流れている


荒川の向こうに武甲山が見えた


赤い幟が立つところが観音寺



●宗派

●本尊

●住所



●行程
真言宗豊山派

聖観音菩薩

秩父市寺尾2354
0494(24)7263


20番へ0.9km 22番へ1.4km
●縁起
矢之堂とも呼ばれるがこれは、行基がこの地に来て、自刻の聖観音を安置する堂を建てたところ、この一帯の悪鬼どもが反抗して火を降らせたのを、土地の八幡宮が、逆に鏑矢を放って火を追い払ったことに由来するというが、日本武尊が来征の際に矢を納めたからとか、矢を納めたのは平将門だという諸説がある。
●堂塔
大正12年、小学校火災により類焼後、今の堂がつくられた。焼失前は三間四面の堂であったといわれ、境内には聖観世音立像・百万遍念仏塔・弁財天石塔・芭蕉句碑などがあり、盛時が偲ばれる。






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