秩父巡礼の旅 



 摩利支天堂
墓場を横切って行く


摩利支天堂への登り口

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2009年3月11日

本堂でお参りしてから、マップにある摩利支天堂に行っててみることにした。山の斜面の墓地の中を上って行くと、杉木立の中に御堂の赤い屋根が見えた。ところが、その御堂に向かう道がなかった。仕方がないので、林の中のかすかな踏み跡をたどったのだが、御堂の近くでは完全に道がなくなってしまった。強引に歩いて御堂の前に着いた。
古来、この村は武道が盛んなところで、特に気楽流柔術は江戸末期から継承されてきたのだが、その一人、第14代本橋惣五郎が多くの門弟にはかって武道の守護摩利支天を祀ったのがこのお堂なのだ。
赤い御堂で、林の中にひっそりと建っている。一応、読経した。

急な石段を下って、巡礼道に出る。



 11番札所常楽寺へ
摩利支天堂からの道


常楽寺の入口


民家の間の細い道を歩いて行くと、数術家加藤兼安の碑があった。私は加藤兼安なんてまったく知らないのだが、一応写真を撮っておいた。門弟の数は1000人を超えたといわれ「智慧車」という書を著したのだが、この本は現在残っていないのだ。
このすぐ先で車道と合流すると、そこには標石があった。車がさかんに通り過ぎる道を歩いて行くと、信号が見えてきて
299号線に突き当たる。
11番札所の常楽寺はこの国道に沿って行かなければいけないのだ。
信号の交差点に札所の標識がたっていた。石仏のたつ細い道を行くと石の鳥居が見えてきて、そこから緩やかな坂を上ると常楽寺であった。
狭い境内で、納経を済ませた後は見るべき物がほとんどない。本堂前には急な石段の参道らしきものがあるので、これを下って国道に出た。


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●宗派

●本尊

●住所



●行程
曹洞宗

十一面観音菩薩

秩父市熊木町43-28
0494(22)2190


10番へ1.0km 12番へ1.5km
●縁起
その昔、この寺の住持、門海上人は仁王門建立を志し、多年勧化に心をくだいたが、普請なかばで思い病気になってしまった。本願の達しがたいことを憂い、本尊に快気を祈ったところ、ある夜、黄面の老僧、金銅神を従えてあらわれ「門海の病気吾能治すべし」といい、金銅神に上人が肩を引き立てところで夢が覚めた。たちまちに病は全快して、仁王門建立の本願を遂げたという。

●堂塔

この札所は、江戸時代には観音堂、仁王門、庫裡を備えた立派なtっらであったが、明治11年秩父大火ですべてが焼失してしまった。





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