秩父巡礼の旅 



BACK 三番札所 常楽寺

2009年3月10日

お寺を出て少しのところで右折する。この先は車が通れないコースだという。舗装道が続いていて、これなら車は通れるじゃないかと思いながら300mほど行くと、指導標に従って左に入る。そこで渡る橋は歩行者用の細いもので、車止めも置かれている。車は通れないと納得した。
深い谷川を渡る。この橋の欄干の飾りは巡礼姿であった。
細い道を歩いて行くと地蔵堂があって、中には三体の石仏がおさまっていた。
この御堂の少し先で広い車道を渡ると、その先には四番札所の石柱がたっていた。左にゆるやかにカーブしながら歩いて行くと、行く手にお寺の屋根が見えてくる。これが四番札所の金昌寺である。
寺の門はりっぱな楼門で、大きなワラジが下がっていた。でも、門の両脇には仁王像があるはずが何もなかった。
門をくぐると参道の両側はたくさんの石仏が並んでいる。本堂への石段の右に観音像がたつ御堂があった。道の右には立派な石仏が
6体並んでいて、圧倒されてしまう石仏群である。石段を上って、本堂へ右折するところに地蔵堂があった。亀之子地蔵というのだ。
本堂の前に着くと、お葬式の参列者なのだろうか、黒い喪服の団体が本堂の前にたむろしていた。
本堂の前には慈母観音という子供に乳を含ませている観音像がある。この石仏は秩父札所を代表する観音像なのだ。

誦経を終えて納経所に向かう。石段を下って行くと、楼門の二階にはたくさんの仏像が並んでいるのが見えた。
朱印をもらってる間にお茶をごちそうになったのだが、大根の漬け物がすごくおいしかった。


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歩行者用の狭い橋を渡る


四番札所の石柱が立っている


楼門が見えてきた




●宗派

●本尊

●住所



●行程
曹洞宗

十一面観音菩薩

秩父市山田1803
0494(23)1758


三番へ1.4km 五番へ1.3km

●縁起
その昔、この地に荒木丹下という怪し貧者あり、ある日旅の巡礼、食を乞いしところ神国の米を米を仏に供するいわれはないと打ちいためれば、娘は「人は神の末なり妾もまた人なるを踏みたたくは神を踏むに同じなり、神は皇親の心を教え、仏は自他平等を説かれたり」とねんごろに説けばついに丹下志を改め、自ら入道となり本尊供養に専心したという。
●堂塔

この札所は県指定民俗資料石仏群がある寺として知られ、本堂は三間四面、様式は唐風の江戸中期の建築である。本尊は十一面観世音立像で、像高107cm、室町時代、行基菩薩の作といわれる。宝永年間より、江戸・北陸・山陰・山陽を問わず全国的に分布する信者より菩提供養のため奉納された石仏が一千余体あり、中でも宗麻様の形式の子育観音の石仏は有名である。



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