BACK 壱番 四萬部寺
2009年3月10日
四萬部寺の山門から外に出ると、すぐ前に古い旅籠があった。歴史を感じさせる建物である。
二番札所をさす標石があったので、これに従って歩いて行く。緩やかに下って橋を渡り、少し行くと如意輪観音菩薩とかかれた御堂があった。中にはあるのは石仏であった。
この御堂の前に巡礼道の古い標石があった。
暖かな日差しの中をのんびり歩いて行くと、畑の中に梅の木があって白い花を咲かせていた。春だという気がした。
路傍には古い石碑や地蔵尊があったりして、けっこう楽しい。
道は山の中に入って行く。当然登りになる。杉林の中、舗装された林道を行くのだが、けっこう長い登りであった。ようやく林から抜け出すと、道は右に曲がって緩やかな下りになる。道端には紅梅が咲いていてすごくきれいであった。
すぐに二番札所の案内があって、左に入る。石段を上ると社務所があって(閉まっていた)、その左に石の観音像がたっていた。その左にはたくさんの地蔵尊がある。これを見ながら石段をジグザグに上ると本堂の前に出た。
本堂には千社札がたくさん張られていて賑やかである。本堂の前で読経したが、ここに納経所はなくて無人の寺なのである。このお寺の納経所は1.4kmほど行った光明寺にあるのだ。ガイドブックに札所とは別に納経所と書かれていて不思議に思っていたのだが、無人寺のためだったのだ。
このお寺には鬼になった婆が禅師に救いを求めたという伝説があって、その絵馬がかかっていた。
|