■真言宗大覚寺派 ■開基/弘法大師
■御本尊/聖観世音菩薩
5つの岩峰をもつ五剣山の中腹にあり、創建は天長6年(829)。入唐前の弘法大師は、この山に登って8つの焼栗を埋めて旅の無事を祈願したという。
     ■84番屋島寺から 7.2km
     ■香川県牟礼町牟礼3416
     ■TEL 087-845-9603


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5月11日(39日目)

納経を済ませて新しい西の山門をくぐって外へ出る。
この道をまっすぐに行くと、突き当たりが屋島の展望台である。
今年の
NHK大河ドラマは「義経」で、この平家の敗退する壇ノ浦が目の前に広がっているのだ。壇ノ浦というには実は2つあるのだ。私が見下ろしている海から入り組んでいる湾が「屋島壇ノ浦」で、平家が最期に戦って滅亡するのは下関にある壇ノ浦なのだ。
この屋島では義経が「八艘飛び」をしたりする。
湾を挟んで真向かいには岩峰が屹立する山が見えた。この山が五剣山で、実はこれから向う
85番八栗寺この山中にあるのだ。まさか、この山に登ることになるのだとはこのとき少しも思わなかった。
さて、この展望台からは、絶壁につけられた斜面を下る。これは急な道であった。途中、屋島ドライブウェイを横切る。ドライブウェイは歩行者の通行は禁止なのだ。
ようやく下に降りついて、人里の中を行くと、源平合戦の遺跡がたくさんある。遍路道はこの源平の遺跡巡りのようになっていて、私もそれに丹念に立ち寄って歩いていった。
川を渡って、家並みの間を抜けて行くとケーブルカーの駅があった。普通の遍路はこのケーブルカーで山頂まで行ってしまうらしい。
もちろん私は歩いて登るのだ。ケーブルカー駅の左に細い道が続いている。この道は車やバイクは進入禁止なのだそうだ。樹林が両側に迫っている薄暗い道を登って行く。行く手木の間には岩峰の五剣山が見える。
坂道突き当たりを左にカーブしてさらに急な道を登ると、まもなく八栗寺の山門に着く。門前にはお店や旅館が並んでいるのだが、閉まっているのがほとんど。
境内に入る。参道の先には鳥居がたっていた。ここは神社なのかと思ってしまう。
参道突き当たりが本堂でその手前に款喜天のお堂がある。ケーブルカー駅からやってくると、その参道の正面はこの款喜天のお堂なのだ。
本堂から大師堂は少し離れていて、その途中には多宝塔も建っていた。規模としては大きなお寺なのだ。
この八栗寺の参拝をすませると、残りの札所は3つである。ここまで来たという感じである。


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MAP


展望台から壇ノ浦


屋島のマンホール


遍路道の石仏


鳥居をくぐって境内に入る


八栗寺境内





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