■高野山真言宗 ■開基/弘法大師
■御本尊/馬頭観音
遠くからでも田園風景の中に五重塔を見ることができ、たどり着く仁王門は国の重要文化財である。本堂は正安2年(1300)の建立で、外観は京風・内部は奈良風の鎌倉時代の折衷様式で、国宝に指定されている。
     ■69番観音寺から 4.7km
     ■香川県豊中町本山甲1445
     ■TEL 0875-62-2007


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5月7日(35日目)

観音寺を
1535分に出発した。かなりあせっている。次の札所までは5kmほどで1時間以上かかるのだ。納経所が閉まってしまう5時までになんとしても本山寺に着かなければいけない。でも、本当にギリギリになりそうだ。
急いで歩き始める。家並みを抜けると財田川に出て、この川に沿って歩いて行く。
16時を過ぎる頃に車道から離れて、川の土手に続く細い道にに入る。
土手の道を歩いてゆくと行く手には杜が見えて、そこに五重塔の水煙が見える。まるで斑鳩の里を歩いているみたいだ。

JRの線路をくぐると本山寺はすぐである。
1635分に到着できた。間に合った。
境内に向かうと、小さな門がある。これは重要文化財の仁王門なのだ。でも、仁王像はない。
門をくぐると、目を引くのが高く聳える五重塔である。
仁王門からまっすぐ参道を行ったその正面にたつのが本堂である。この本堂は鎌倉時代末期の建造で国宝に指定されているのだ。
参道の右には鐘楼があって、その隣には大きな門がある。これが正門かと思ってこの門をくぐって外に出てみると、古い遍路しるべ石がたっていた。
この大門の横にあるのが大師堂である。
五重塔は江戸時代のものなのだろうか、比較的新しいのだろうと思う。感じとしては少し背高のっぽすぎるような気がする。
五重塔のあたりから本堂を横から見ると、そのたたずまいはいかにも鎌倉時代のもののような風情がある。奈良東大寺の三月堂に似ていないこともない。
仁王門から境内を出るときもう一度振り返る。寺全体の雰囲気はすばらしいと思った。
納経をすませてから、しばらく休憩していた。急いだので疲れたのだ。
今夜の泊まりは、笠田小学校裏の溜め池の池畔にあるという東屋。
途中にスーパーがあるので、ここで買い出しをしたが、
865円を使って、残りは小銭をかき集めても1000円ちょっと。
明日は
4つの札所をまわるのだが、お金が足りない。何としても郵便局を見つけなければ。でも、明日は日曜日だ、郵便局は日曜日は開いてたっけ。
国道11号線を歩いて、笠田小学校を見つけ、、その手前で裏道にはいった。広いため池が広がっていて、池の周りには遊歩道がある。この遊歩道を歩いて行くと、池に張り出した島があって、その真ん中に東屋があった。今夜はこの東屋にテントを張った。


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財田川の土手を行く


本山寺境内(本堂)


テントを張った溜め池



池に突き出た島の東屋にテントを張った


本山寺参拝




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