BACK 68番 神恵院
5月7日(35日目)
仁王門をくぐって参道を少し行き、石段を登ると境内である。石段を登ったところには巨木が枝を広げていて、その後には大日如来を真ん中に五体の石仏が並んでいる。この石仏の左にたっているのが観音寺の大師堂である。赤塗りで普通の大師堂とは雰囲気が少し違っている。
境内の左には、これも赤塗りの観音寺本堂がある。この本堂は平安時代建てられたもので、その後何度か修復されているのだが、重要文化財に指定されているのだ。
この寺のややこしさは、もともとが琴平宮の寺として発足したことにあるのだ。琴平宮の別当、神宮寺が神恵院で、その後、弘法大師が七代住職となったときに観音寺をたてているのだ。
観音寺の本堂と大師堂の間にも長い階段があって、その上には薬師堂があるので登ってみた。そこから境内を見下ろすと桜が満開ですばらしくきれいだった。この薬師堂のまわりには四国八十八箇所の石仏がならんでいて、その稚拙な表情がすてきだった。
せっかくここに来たのだから、銭形の砂絵をみたい。
時間は15時20分になっている。私は今日中に次の札所に納経して、その向こうにある東屋で泊まるつもりなのだ。砂絵はあきらめようとも思ったが、大急ぎで展望台に行くことにした。
駆け足で砂絵展望台まで15分で往復した。息が切れた。
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