■真言宗御室派 ■開基/弘法大師
■御本尊/千手観音
標高927mにある雲辺寺は札所の中で最も高所にある。「四国高野」とも呼ばれ「へんろころがし」の急な坂道は登りに2時間もかかる最大の難所である。
     ■65番三角寺から 20.3km
     ■徳島県池田町白地763-2
     ■TEL 0883-74-1707


BACK 65番 三角寺


57日(35日目)

夜半、雨の音が聞こえる。天気予報では明日は晴れるはずなんだが、激しく降る雨の音を聞くと心配になってくる。
でも、このバス停はまったく快適である。電気は引かれていないのだが、道路に水銀灯がついていて、部屋の中をある程度、照らしてくれるのだ。
5時半、起床。外はまだ雨が降っている。
今日のハイライトは雲辺寺に登ることである。この雲辺寺でいよいよ涅槃の道場・讃岐の国に入るのである。そして、このお寺が八十八ヶ寺のうちで一番標高の高いところにあるので、ヤマヤの自分としては、多いに期待しているのだ。
620分に出発。雨は止んでいたので雨具は着なかった。
佐野の集落を抜けて、高速の高架をくぐってから左に遍路道の入り口がある。
アスファルトの道から石段を登るると山道になった。
樹林の中の急な道である。この「遍路ころがし」という雲辺寺への急勾配の道は、四国遍路の中では最大の難所といわれているのだ。
今日は私の得意な登山だ、張り切ってしまう。
山道を1時間半、息をきらして登って稜線に着いたのは
8時半である。
ここからは車道を歩く。車道とはいえ細い道で、曲がりくねっている。
車道に沿って歩くとかなり遠回りになるのだが、ヘアピンのところでは、遍路道はショートカットしてくれる。

雲辺寺に着いたのは920分であった。
大きな寺で、伽藍がいくつも並んでいる。
「水堂」という大師ゆかりの水堂があるのだが、中に入るとセンサーで水が流れ出るようになっていた。お寺も機械化が進んでいるのだ。
境内には五百羅漢像が置かれていて、これはかなり見ごたえがあるのだが、この像が造られたのは極最近のものである。

このお寺は標高880mにあって、ここまでやってくるのは本当に大変なのだが、ロープウェイが通じている。
境内には団体遍路がたくさんたむろしているのだが、彼らはこのロープウェイで登ってやってきたのだ。
少し、悔しい。


→登山 雲辺寺山



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大宗谷バス停の中


山に向って登ってゆく


仁王門に着く


境内に着く





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