5月4日（32日目）

ここから62番宝寿寺は1.5kmである。町の中を歩いて行く。宝寿寺は国道11号線沿いにあるのだ。
正面に本堂と思われる建物があるのだが、これは工事中で、その右にあるのが本堂である。屋根には宝珠があって、普通はこれが大師堂といっていい。その隣の御堂が大師堂である。本来の本堂が傾くかなんかして、それを改修するあいだ、便宜的にいまのような形になっているのではないかと思う。
境内に入ったすぐ右には、グロテスクなほど顔の大きい観音像がたっていた。その横には五輪の塔と地蔵尊が並んでいた。
このお寺の境内はこれだけなのだ。参道の左に庭園らしいたたずまいの石組みがあるが本当に小さいものである。
宝寿寺で参拝をしていたら、横峰寺で会ったあのおばさんにあった。彼女は、あの通行止めを見て引き返して、すごい遠回りをして、ようやくここに着いたのだそうだ。あれは通れるのだと教えたら、悔しがっていた。