■真言宗御室派 ■開基/役行者小角
■御本尊/大日如来
横峰寺は西日本最高峰、石鎚山の中腹にある。開基は役行者であるが、弘法大師は石鎚で山で星祭りの修行をして結願の日に蔵王権現の姿を見たという。

     ■59番国分寺から33.0km
     ■愛媛県小松町石鎚甲2253
     ■TEL 0897-59-0142


BACK 59番 国分寺


54(32日目)

6時に公園を出発した。テントを張った公園は山の上にあるのでまず下らなければいけない。今日はいい天気で、これから向う石鎚山がきれいに見える。
これからめざす横峰寺はその石鎚山塊にあるのだ。寺の標高は745mあって、標高差で700mほど登らなければいけないのだ。今日は登山だ、と覚悟をきめている。

真っ直ぐに南に向かう。まず中山川を渡り、山に向ってひたすら歩いて行く。
高速道路の高架をくぐるのだが、その手前にひどくりっぱなお寺があった。妙雲寺というお寺であった。
高速の高架を潜ると、いよいよ道は登りになる。車道はカーブを繰り返して、次第に山の中に入ってゆく。山のハザマの道を登ってゆく。

7時半、道端に東屋があって、そこに若い格好のおばさんが一人で休憩していた。この人からゆで卵をもらってしまった。この人はほとんど空身なので、先に行ってしまった。以後、このおばさんとは時々出会うことになる。
道はだんだん急になってくる。9時半、休憩所があった。
ここの東屋は広くて、すぐそばにはトイレもある。ベンチには毛布までおかれていて、野宿もできそう。ここではあのおばさんが休んでいた。
すぐ道を挟んだ向こうは崖になっているのだが、そこには水場がある。この水はおいしいくて有名らしくて、大きなポリタンをかかえて、水汲みに来てる人もいた。

さて、ここで車道からは離れる。水場のある崖につけられた急な石段を登るのだ。階段を登りきると、あとは完全な山道で、急登が続く。
今日の目玉は「横峰寺登山」なのだ。
樹林の中の山道を登って行く。この登りはかなりきついのだが、私にとっては登山こそ私の得意とするところである。アスファルトの道を歩くよりははるかに楽なのだ。
水場のある東屋から1時間ほど登ったところに朽ちかけたお堂があった。ガイドブックには「緊急ビバークに」と書かれていたが、ちょっとここに泊まる気にはなれない。

横峰寺に着いたのは1035分。境内のツツジが満開ですばらしくきれいである。境内にはたくさんの遍路が休憩していた。
本堂にお参りして、一段高い大師堂にも参拝。次の札所には、この大師堂の横を抜けて行くのだ。


NEXT 61番 香園寺



公園の東屋にテントを張った


妙雲寺


山に向って登って行く


横峰寺への登りから東屋を振り返る


山道を行く





四国遍路の旅TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  私の写真館









inserted by FC2 system