BACK 33番 雪蹊寺
3月28日(12日目)
種間寺までは6.5kmの道のりである。2時間近くかかりそうだ。
来た道を引き返して、歩いてきた車道の下をトンネルでくぐって、川に沿ってまっすぐに行く。山の間を抜け、のどかな里の中を歩いて行く。夕暮れのなかを痛い足をひきづるようにして歩いた。この6kmがものすごく長く感じた。
種間寺に着いたのは6時15分であった。境内に入ったが、誰もいない。
今夜はこの寺の駐車場にテントを張ろうと思うのだが、やはりお寺の人に断らなければいけない。でも、誰も出てこない。
しかたがないので、無断でテントを張ることにして、ポールをセットしていたら人の声。若いお坊さんが子供を連れて出てきた。よかった、これで断ってテントが張れる。お願いしたら、通夜堂に泊まっていいという。
このお坊さんが通夜堂の鍵を開けてくれて、おかげで布団の上で寝ることができた。
大感謝。
3月29日(13日目)
ここの通夜堂にはシャワーもついているのだが、そこでテントを干しておいた。朝、回収したが、完全に乾いてはいなかった。
7時にパッキングを終えて、種間寺の納経をした。
このお寺に山門はない。石柱の門があって、その右に高く鐘楼がたっていた。右に大師像を見て境内に入ると、境内は細長くて、右には大きな屋敷のような庫裡があって、左には小さな石仏が並んでいる。少し右に曲がって正面に本堂がある。本道は鉄筋コンクリート造りの新しいものである。
右に折れるそこには鐘楼がある。門の外にも鐘楼はあったのにとよくみると、その中には子供を抱いた観音像がたっていた。
その向かいには大師堂がある。これは歴史を感じさせるものである。道の真ん中には古木があってその根本には石仏が並んでいた。他に遍路は1人しかいなくて、静かに納経ができた。納経所に行ったら、昨日の若いお坊さんではなく歳をとった坊さんがいて、朱印をもらった。このとき、通夜堂宿泊のノートに住所名前を書いた。
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雪蹊寺にマップがあった
途中にあった石仏
畳の上で寝れた
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