■高野山真言宗 ■開基/弘法大師
■御本尊/千手観世音菩薩
境内からかなり離れたところにある山門は左右に仁王像が立ち、高さ13mの県指定の重要文化財。長い上り坂や石段を登ると中門がある。本堂はさらに石段を登った山の中腹部にあるのだ。

     ■第七番札所 十楽寺から 4.2km
     ■徳島県土成町土成前田185
     ■TEL 088-695-2065

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3月17日(初日)

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8番熊谷寺へは4km少し、なんか遠い。車道を行く。
県道139号線に出るとそこに指導標があって、遍路道は左となっている。でも、そのとなりにいかにも素人っぽい字で、「右に接待所、是非お立ち寄りください」とある。雨も降っているし疲れてもいるので、そこに立ち寄ろうと思う。
広い車道を歩いて行く。行く手に高速の高架が迫ってくると、その手前にビニールハウスみたいなのがあって、それが接待所であった。
通り過ぎてしまおうかと思ったが、中から声をかけられて立ち寄ることにした。雨の中だと屋根のあるところで休めるのは本当にうれしい。お茶を
2杯飲ませてもらって、話しをいろいろ聞いた。
ともかく私は初心者なので、お遍路のいろんな話しを聞くことができるのはうれしい。次の札所の熊谷寺には通夜堂があるのだそうだ。通夜堂というのは、お寺が設けている宿泊所である。もちろん無料である。
いい情報を仕入れることができて、ここを辞した。こういう接待を受けたときは納め札を渡すのが礼儀になっている。テーブルにはここで接待を受けた人の納め札が束になっておかれていた。赤とか緑の札もまじっている。

高速の高架をくぐって少し行くと、右に「御所の湯」という温泉があった。温泉に入りたいという誘惑にかられたが、先を急ぐことにする。
車道から右折し、山側に登って行く。

熊谷寺はけっこう大きな寺である。大きな多宝塔もあって、すばらしく立派なものである。本堂はかなり離れていて参道をしばらく歩いて、さらに石段を登登らなければいけない。大師堂はさらにその上で、また石段を登るのだ。
参拝がすんで納経所に行ったら、おじいさんがウロウロしていて、通夜堂を探していた。聞いたらその通夜堂は一人しか泊まれない狭いもので、先客がすでにいて入れないのだそうだ。なにかしら、その風体がホームレスっぽくて、少し不快な感じがした。私はただで泊まれる宿があったら、そこに泊めてもらおうと思うが、その善意に全面的に「縋りつく」という気はない。

とは言え、私も困ってしまう。その通夜堂が使えなかったらどこに泊まろうと思ってしまうのだ。お寺の外に出たところに大きな池があって、その土手にテントが張れないことはない。次の札所までは2.4km4時を過ぎたばかりなので、そこまでは行けそうである。ともかく行って、そこで考えようと思う。
真っ直ぐに南に下って行くと、りっぱな仁王門があった。これは熊谷寺の山門で、お寺からかなり離れていたので少し驚いた。昔は熊谷寺の寺域はすごく広かったということなのだ。



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道ばたの石標


駐車場から多宝塔を見る


本堂



仁王門を振り返る






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