観音の番号を数えながら下って行く。20分ほど下ったところに「六字名号碑」があった。あまりたいしたものには思えなかった。
急斜面をジグザグに下った後、再び尾根の緩やかな道になる。13番を過ぎたら、突然ロープの張られた岩場の急な下りがあった。こんな険しいところもあるのだ。
誕生石の標識があった。周りをよく見たら小さな天上天下唯我独尊の釈迦像があった。小さいので見逃してしまいそうだ。
少し行くと本宮町を望むという標識があった。ここからは熊野川と集落を眺めることができるのだ。とんでもない山奥にいるのだが、熊野川はすごく広くて悠々と蛇行しながら流れている。海近くの平野を流れているのようである。
このすぐ先に三十丁石があった。
どんどん下って行くと熊野川が大きくなってくる。9番を過ぎて七色茶屋跡らしきところに着いた。大きな杉の古木があった。でも、七色茶屋という案内板はなかった。このすぐ先で七色集落への分岐があった。この分岐から八木尾までは2.2kmとなっていた。
八番の観音像を過ぎると、道は尾根の上を行くようになって、緩やかな歩きやすいものになった。
五番で道は右折して、尾根から下って行く。けっこう急な下りであった。
三番の十一面千手観音像を過ぎると、すぐに民家が見えて、この軒先を過ぎると再び樹林の中に入ってしまった。まだ山道が続くのかと思ったが、すぐに二番の観音があって樹林から抜出した。石畳の急な坂を下ると、広い車道に降り着いた。車道は熊野川に沿って続いていて、この車道を右に行けば熊野本宮社である。車道から古道を振り返ると、登り口には「世界遺産熊野古道小辺路」という大きな標識が立てられていた。
果無峠越えでずうっと続いていた西国観音像は二番で終わってしまったのだが、一番は八木尾地区の公民館にあるという。行ってみようかと思ったが、熊野本宮とは反対方向にあるので、ここから往復しなければいけない。その方向を眺めてみたが、公民館らしきものはみえない。遠そうなので止めてしまった。(セーラさんに軟弱モノ!と怒られそうだ。)
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