西川の流れを右に見ながら20分ほど車道を歩き、宮平のバス停に着くと、その先に神社が見えた。菅原道真を祀る川合神社であ。規模の大きな立派な神社であるが、説明板などはなかった。
このすぐ先で鉄橋を渡る。川は大きく蛇行して流れていた。
重里の集落に入ると、小さな滝があった。私は滝が大好きなのだ。
集落を抜けたところには「昴の郷」まで4kmという看板がたっていた。まだ4kmも歩かなければいけないのだ。
大津越のバス停に着いたのは14時25分。ここから少し上ったところに弘法大師の石像があるというのだが、その入り口がよくわからなくて、疲れてもいたので通過してしまった。
少し行ったところでおばあさんからミカンをもらった。四国遍路のお接待みたいだ。
谷にそって大きくまわりこんだところで橋を渡り、10分ほど行くと、国道の下に大きな施設が見えてきた。これが「昴の郷」であった。
古道の標識はこの昴の郷に入って行くようになっている。広い敷地の奥に小さなトンネルが見える。これを通り抜けると広い車道で、ちゃんと熊野古道の標識があって、小辺路の説明板もあった。
指導標に従って右に行くと、すごく長い吊り橋がある。「柳本橋」で、熊野古道はこの吊り橋を渡るのだ。すごく長くて、歩いて行くとずいぶん揺れる。けっこう怖かった。
吊り橋を渡ってから左折、細い道を行き車道に出る。そこに立つ指導標に従って、階段を上る。田んぼの横の細い道を上ると、その途中に首のないお地蔵様がたっていた。
車道に上り着くと、そこには大きな果無峠登山口の標識がたっていた。いよいよ登りが始まるのだ。
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