いづみモータースから街道に戻ると、目の前には本当に立派な民家が並んでいる。
この近くには塙団右衛門と同じく大阪夏の陣で戦士した淡輪六郎兵衛重政の墓もあるはずだが…と注意して歩いていったが、結局わからなかった。
昔の面影を残す町並みが続き、大満足の道である。
明治大橋に着いたら、道の左に大きな石碑がたっていた。樫井古戦場跡と刻まれている。ここは大阪夏の陣前哨戦が行われた所で、大阪方は結局敗退するのだ。この石碑は昭和55年に地元の有志によって建造されたものである。
明治大橋から少し行くと、今度は明治小橋があった。橋の向こうに神社の杜が見える。これが一岡神社であった。道の左に見えるりっぱな施設は「泉南市埋蔵文化センター」であった。跡でゆっくり見学しようと思う。
まず、厩戸王子を合祀するという一岡神社にお参りする。鳥居の前には「国史跡海会寺跡」という石碑があった。向かいにたつ埋蔵文化センターはこの海会寺発掘のセンターなのだった。
坂道を上って一岡神社本殿の前に立つ。神社は新しい鉄筋コンクリート製で、あまりありがたみはない。でも、この神社の横に毎会寺の遺構が復元されていた。目の前にある高い基壇が塔のもので、その後ろには金堂跡の礎石が並んでいる。回廊の柱も復元されていて、どんな配置になっていたのかよくわかる。
神社には簡単にお参りして、埋蔵文化センターに行った。無料であった。
毎会寺というのは飛鳥時代に、この辺を支配した豪族が建てた寺院である。聖徳太子の時代というからすごく古いではないか。だから国指定の史跡になっているのだ。
館内では鉄道ポスター展もやっていて、南海電車の戦前のチラシなどが展示され、すごくおもしろかった。
見終わってから、館内のソファーで休憩した。まだ3日目だというのに足が痛くなってきている。今日はあまり無理をしないでおこう…と思っている。
休憩ばかりもしておれないので出発する。ザックを背負ったらズンと重かった。
このすぐ近くに厩戸王子跡があるので、立ち寄る。ゴルフ練習場の横にあるというので、あたりを見回したら練習場のネットが見えた。近道できそうなので路地を行ってみたが、…間違っていた。行き止まりである。でも、その先に畑のあぜ道があるので、これを強引に歩いて、なんとか厩戸王子前に着くことができた。
石柱と説明板がたっていた。
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