風伝峠から下ったすぐのところに風伝茶屋があった。ここにはこの付近のイラストマップがたっている。でも、これを見ても熊野古道のことはよくわからないのだ。
車道を下って行く。少し行くと、熊野古道入口の指導標があった。これで車道から離れることができる。樹林の中に石畳道が続いていた。
10分ほど静かな石畳道を下ると樹林から抜出して、田畑が広がった。この入口には熊野古道の石標がたっていた。
田んぼの間を少し行くと車道に出て、この車道を行く。電信柱には熊野古道の標識が張られていて、これを目印に歩いて行ったが、またまた道を失ってしまった。地図では新宮向橋で尾呂志川を東に渡るとなっているのだが、その道がわからない。「上野の大杉」のすぐ傍を通るので、大きな杉が見えないか注意しながら歩いて行き、それらしき杉林に向ったが、そこには案内板はなかった。しかたがないのでともかく橋を渡った。橋を渡って急な坂道を上ると国道311号線に出た。北側に来すぎたようなので国道を、歩いて来た方向に引き返して行くと「さぎりの里」という道の駅のような施設があった。ここには「熊野古道地域センター」という看板もある。ここのお店の人に熊野古道のことを訊いたが、よくわからないらしい。それに坂ノ峠は今通れないと聞いているとも言われた。車はだめでも歩いてならゆけるんだろうと聞き流した。(でも、これは本当で、全面通行止めになっていたのだ。)
そこで、坂ノ下峠の上り口である「高千良バス停」を訊いたら、ここから300mほども行ったところだという。私はすごく遠回りをしてしまったのだ。
だいたい道もわかったのいで、ここで少し休憩した。ベンチでお湯を沸かしてポットにつめた。暖かいコーヒーを飲んで元気に出発。
さぎりの里から10分ほど行くと高千良のバス停があって、そのすぐ先にY字路があった。国道から左に緩やかな坂道が分かれる。これが横垣峠の上り口で、分岐点にはちゃんと指導標がたっていた。これで安心である。
舗装道を山に向って歩いて行く。杉林の中を抜け、集落を過ぎて20分ほど歩くと、行く手に東屋がたつ公園が見えてきた。
その東屋の左奥に神社があった。これが目印にしていた折山神社であった。この東屋のそばには「横垣峠案内図」があった。
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