BACK 19 焼き物とシイの木のみち
1999年3月21日
西明寺の境内を通り抜けて、高舘山に向かって上って行く。緩やかな登りで、途中で振り返ると、益子の市街を眺めることができた。
高舘山は平坦な芝生の園地であった。
高舘山から下ってすぐに、ふれあいの道は分岐する。左に行くのが「焼き物とシイの木のみち」で円通寺を経由して七井駅に至る。でも、私は左の道を選んで「風薫る山里のみち」に入るのだ。すぐに車道に出てこれを左に行くのがふれあいの道である。でも、私は右折して地蔵院を往復することにした。このお寺にも重要文化財の伽藍があるのだ。
地蔵院周辺は大羽地区の文化財としてよく整備されていて、神社や宇都宮家の墓所などがある。
地蔵院を出て少し行くと綱神社があった。赤い鳥居をくぐって長い石段を登ると本殿の前に着く。普通、神社の屋根は檜皮葺なのだが、この神社の屋根は茅葺きである。国の重要文化財に指定されている。
綱神社本殿の横に少し小さめの社があるのだが、これは摂社大倉神社で、これも重要文化財であった。
参拝を終えて、すぐ近くの「宇都宮家墓所」に寄った。あまりたいした規模の墓地ではない。私は江戸時代の宇都宮城主は宇都宮氏と思っていたのだが、豊臣秀吉によって改易させられてしまっていたのだ。
次に目指すのは安善寺である。この寺からは「芳賀富士」に登ることができるので、せっかくなので登ってみた。山頂には鳥の巣箱がかかる木があって、そこに下手な字で書かれた山名の標識がうちつけてあった。
山頂からは周辺のゴルフ場が見えるだけであった。
山から下って1時間ほど歩くと安楽寺に着いた。本堂にお参りしたが、この右に長い石段が続いている。これを上るとお堂の前に着く。このお堂には大仏がおさまっているという。大仏といっても丈六というからそんな大きいもではないのだ。
安楽寺から1時間余り歩くと茂木駅である。14時半になっていた。
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