茨城県13.果樹の里のみち

このコースは果樹園の中に続いているというのだが、私には石塔・石仏のコースに思える。閑居山の百体磨崖仏や集落の中に点在する大きな五輪塔など。私にはすごく楽しい道であった。
コース
上志筑→15分→閑居山山麓東屋→20分→百体観音往復→20分→小池原→10分→小池→20分→上佐谷→10分→下佐谷
合計1時間35分 歩行距離 5.6km


 閑居山の磨崖仏
上志筑の集落で見た石塔群


閑居山に着いた


閑居山の磨崖仏

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2001年2月3日

辻のバス停で時間を確認すると、
40分ほど待たなければいけない。
バス停のベンチに座って休憩していた時に、ザックをこのベンチから落としてしまった。運が悪いというのは仕方がないもので、下は雪解けで泥水になっていて、そこにモロにザックが落ちてしまった。ザックの背中にあたる部分に、ベッタリと泥がついてしまった。けっこうみじめ。
バス停でバスを待つのも、なんか時間がもったいないので、歩くことにした。
各バス停を通過するごとに時間を確認して、ちょうど待ち時間のないところで、バスに乗って上志筑に向かった。乗っていたのはバス停4区間だけ、180円だった。

最初から道を間違えてしまった。引き返したりして、時間をムダにしてしまった。
「果樹の里コース」で最初に目指すのは閑居山だ。ここには百体磨崖仏がある。これはけっこう期待していた。
閑居山の登り口には自然歩道の東屋が立っていて、ここから細い道を登っていく。

ペンキで書いた「磨崖仏」の指導標に従って登っていく。
ようやく着いたが、磨崖仏はたいしたものではなかった。



 閑居山磨崖仏(2015年11月再訪)


廃屋の前に願成寺の石碑


磨崖仏


2015年11月20日

閑居山の入口まで車で乗りつけたのだが、そこには東屋があった。休憩しようかと思ったがベンチは朽ち果てていて、ここで休むのはやめた。

指導標は新しくて、磨崖仏まで400mと書かれていた。緩やかに上ってゆくと草茫々の廃屋があって、その前には「常陸国 霊峯雫 閑居山願成寺」という石碑があった。そんなお寺がここにあるのかと思った。(なかった)
磨崖仏と書かれた指導標に従って歩いて行く。道端にはけっこう石碑が多い。
急な石段になった。竹林を過ぎて、両側にたつ石灯籠を過ぎると、助六地蔵の分岐があった。まず、百体磨崖仏を目指す。自然石の急な石段を上って行くと、奥行き15mという「金掘穴」があった。金鉱でもあるのかと思った。このあたりが百体磨崖仏である。
急斜面に重なる大きな岩に、何体も並んだ形で彫られているのだ。
草に埋もれたり、苔むしていたりなのだが、それが趣きがあっていい。磨崖仏に夢中になっていたら、急斜面を登っることになって、気がついたらかなり高いところにいた。危険を感じてしまった。
昔(2001年)に来たときは、この磨崖仏はたいしたことがない…と日記に書いてあるのだが、今訪れると、すごくいいと思ってしまった。歳をとると、美の感覚は変わるのだ。
帰りは助六地蔵に寄って、そして車に戻った。




 上志筑周辺(2015年再訪)


ふれあいの道は上志筑でバスを降りて、ここから閑居山に向かって歩き始めるのだが、今日は閑居山を散策した後で、上志筑にやってきた。

バス停のすぐ前には五輪堂御野立所の入口があった。
少し行くと須賀神社があって、その前には大きな五輪塔があった。高さは2mほどもあって、戦国時代に造られたものである。
この街並みの中に観音堂があった。十一面千手観音なのだが、収蔵庫に収まっていて、写真でしか見ることはできなかった。




 五輪の塔めぐり
堂前の五輪塔


太子堂の五輪塔



帰りに東屋に寄って、ここでカップラーメンを食べた。お湯を沸かそうかとも思ったが、ポッドのお湯を使った。少しぬるかった。
ここからは、道をショートカットして、森林研究所の敷地内の道を行く。
道が行き止まりになったりしたが、なんとか目印の福祉センターの横に出ることができた。
ここから、本当は県道に戻るのだが、逆の方向に向かって裏道を行く。
山沿いの道で、のどかな農村風景画続く。
この途中で2つの五輪の塔を見た。高さも2mほどあって、極めてりっぱなものである。
時代は江戸時代の前期のものだ。

堂前の五輪の塔は1957年の建立で、もうひとつは太子堂の五輪塔、2つの五輪の塔が並んで立っていて、これは夫婦のものらしい。慶長年間のつくりである。
このコースは短くて、9kmほど。すぐにゴール着いてしまうのだが、途中からショートカットコースをとることにした。




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 2015年の写真(山本地区の五輪塔)





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