BACK 徳間から富士川へ
2013年9月10日
仙台発の夜行バスに乗って、早朝に東京に着いた。深夜高速バスは規制が強化されたために料金が値上がりしたのだが、ネットで探して一番安い3000円で乗ることができた。ただし、満席であった。
東京駅から東海道線各停に乗って、富士駅で身延線に乗り換え、井出駅に着いたのは11時半であった。
前回の自然歩道歩きは、あまりの暑さにこの井出駅で断念したのだ。今はもう9月、さわやかな秋のウォーキングが楽しめるはずだ。
今回の自然歩道歩きでは、丹沢山塊の姫次まで歩いてしまうつもりである。姫次から東海自然歩道ゴールの高尾山までは歩いているので、これで私は大阪箕面から続く東海自然歩道全コースを踏破することになる。
これから歩くコースは、富士山を眺望しながら富士五湖をめぐり、丹沢山塊に入って行くという、東海自然歩道のクライマックスといっていい。私はかなり張り切っている。
今日は標高1030mの思親山(ししんざん)を越えなければいけない。日帰りの登山だったらどうということはないのだが、10日分の食料と野営一式を背負っていると、これはすごくきついのだ。
井出駅で装備を点検しなおして、歩き始めたのは11時50分である。
まず身延線の線路を渡って、すぐに始まる坂を登って行く。舗装された道を緩やかに上って行くのだが、振り返ると富士川を一望することができた。
道ばたに東海自然歩道の指導標が立っていたが、ずいぶん古い。そこには山梨県と書かれていた。静岡県の指導標・案内マップはすごくきれいでわかりやすかったのだが、山梨県では東海自然歩道に使える予算はないらしい。
道は鬱蒼とした杉林の中、大きなカーブを繰り返して続いている。1時間ほど登って、ようやく傾斜が緩まると、道が分岐していた。地図で確認すると、ここが八木沢峠であった。地べたに座り込んで休憩した。
八木沢峠からは下りになる。10分ほどで三叉路に着くと、正面には赤い鳥居がたっている。このあたりが八木沢集落である。その神社の登り口には石の祠が祀られていた。この神社のすぐ隣にはお寺(日蓮宗源立寺)に続く石段があった。二万五千分の一の地図では、神社の境内を抜けて行く道があるようなのだが、指導標に従って舗装道を行くことにした。急な坂を上ってカーブすると、左に源立寺の本堂があった。地図の通り歩いた方が近かった…。
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