2004年2月15日
私は今、京都府向日市に住んでいるのだが、ここにいて歩ける東海自然歩道の範囲は箕面から柘植までの間だろうと思っている。
柘植は石山寺で分かれた本コースと奈良を巡るサブコースが合流するところで、この先は三重県になるため、名古屋圏ある。だから、京都に住んでいる今の目標は、西のスタート点である箕面から柘植までのコースを歩くことなのだ。
今日はその目標の最後の区間、忍頂寺から箕面までを歩こうと思っている。
前回歩いたときに茨木駅発のバスの時間は調べてある。1時間に1本しかないのだ。
阪急の茨木市駅に着いたのが8時20分、バスターミナルに行くと、登山姿の中高年がたくさん乗ったバスが停まっている。これかと思って乗り込もうとしたら、貸し切りバスなのだそうだ。最近の老人たちのアウトドア熱はすごい。
茨木から忍頂寺までは乗車時間が50分もある。バスは北に向かってひたすら走り続け、どんどん山の中に入って行くのだった。
忍頂寺のバスターミナルで降りる。
私が乗ったバスにも中高年のハイキンググループが乗っていて、私が出発前の準備をしていたら、広場の真ん中で準備体操を始めた。本当に元気なものである。ただ、私は20人以上もの人数で群れて歩くのはきらいである。他のハイカーに迷惑なことが多いのだ。
自然歩道を行く。
自然歩道は一旦西北に向かって登って行き、上音羽という集落でV字に曲がって南に向かう。この「上音羽」という集落も隠れキリシタンの里である。
田んぼの間の道を行くと、中高年の集団にすれ違った。見ると全員が地図を持って歩いている。彼らはオリエンテーリング(OL)をしているのである。そういえばポストがあった。
ただ、地図は持っているのに、ほとんどの人が磁石を持っていないということが気になった。読図には磁石が欠かせないはずなのだが…。
舗装道路を横切って、再び山間の道に入る。
30分ほど行くと泉原の集落に着くが、古い家並みが残っていて、すてきな雰囲気だ。
民家の細い道を行くと、大きな古木があった。推定樹齢が500年という赤樫で、これだけの古木になると、何かしら神々しさを感じてしまう。
右に神社があった。素戔嗚尊神社である。あの八俣の大蛇を退治したスサノオノミコトを奉っているのである。
神社の境内は村の鎮守さまのようで、名前で期待したような大袈裟なものではない。
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