東海自然歩道 神奈川の道.

こもつるしやま 標高 1379m


高指山→富士岬平→ブナ三昧の尾根→大棚ノ頭→石保土山→西沢ノ頭→樅ノ木沢ノ頭→油坂ノ頭→ブナの丸→菰釣山山頂→菰釣山避難小屋→水場→菰釣山避難小屋

高指山から県境尾根を1時間ほど行くと大棚ノ頭に着く。この先は完全に神奈川県である。西丹沢山塊の縦走が続き、富士山の絶景を眺めながら行く山旅は東海自然歩道のクライマックスといっていい。
菰釣山から望む富士山.

 高指山から石保土山へ
富士岬平


ブナ三昧尾根を行き鉄塔に着いた


大棚の頭からの道


石保土山(西ノ丸)山頂

BACK 平野から高指山へ

2013年9月17日

高指山から稜線を
5分ほど行くと送電線の鉄塔があって、さらに15分ほど行くと、ススキが茂る「富士岬平」に着いた。ここからも富士山の眺めがすばらしい。本当に雲ひとつない快晴で、真っ青な空のもと、富士山がすっくと聳えているのだ。富士の足下には三日月形の山中湖、絶景である。
緑の林の尾根を10分ほど行くと「ブナ三昧の尾根」という標識があった。この林はブナだったのだ。
ブナの尾根は道の両側が笹藪になって、送電線の鉄塔に着く。この先、とんでもない急な登りがあって、これを過ぎて緩やかな尾根になると、15分ほどで東海自然歩道のコース案内図と指導標がたつピークに着いた。ここが「大棚ノ頭」で、左に下ると山伏峠である。
ここまでは山梨と神奈川の県境尾根を歩いてきたのだが、この先は完全に神奈川県である。東海自然歩道はいよいよ西丹沢山塊のまっただ中に入って行くのだ。さすがに登山者の多い丹沢だけあって、案内板もしっかりしたものである。そしてこの先、小さなピーク一つ一つにもちゃんと名前がつけられているのだ。
大棚ノ頭にたつ標識によると、
50m先にミズナラとブナの大木があるというので、期待して進むことにした。ところが、行けど行けどそうした大木はなくて、ついに見ることはできなかった。
送電線鉄塔を過ぎ、朽ちた丸太の階段を登るとベンチのあるピークに着いた。ここが石保土山(西ノ丸)かと思ったが大棚ノ頭から
10分しか歩いていないので、違う。
このピークから気持ちのいい樹林の尾根を25分ほど行くと、広場の真ん中にベンチが置かれた山頂に着いた。ここが石保土山である。ここには三等三角点が置かれていた。
時間は
1215分になっているので休憩したが、樹林に囲まれていて展望はなかった。



 菰釣山から避難小屋へ
西沢ノ頭


樅沢ノ頭


油沢ノ頭


菰釣山と間違えた


菰釣山山頂


菰釣山避難小屋


西保土山からの出発は
1230分。
この先もブナ林の緩やかな尾根が続き、途中には苔むしたベンチがあったりする。丹沢山を通る東海自然歩道の歴史を感じてしまうのだ。
緩やかな尾根
を15分ほど行くと急階段の下りになって、さらに15分ほど行くと「西沢ノ頭」に着いた。この山頂で登山道は右折する。
巨岩やブナの巨木を見ながら
30分ほど行くとベンチが置かれた「樅ノ木沢ノ頭」に着いた。この山頂に立つ指導標には、菰釣山まで2.1kmと書かれていた。もうすぐである。
樅ノ木沢ノ頭から
10分ほど尾根を行き、急な登りをこなして着くのが「油沢ノ頭」。丹沢では、本当に小さなピークにも名前がつけられていて、おかげで自分がどこにいるかがわかるのだ。
油沢ノ頭から
30分ほど行くと「ブナノ丸」という朽ちかけた指導標があった。名前の通り、この先はすばらしいブナ林になった。
美しいブナ林の写真を撮りながらのんびり歩いて行くと、
35分ほどでベンチのあるピークに着いた。ここが菰釣山と思ったが山名の標識がない。違うらしい。
ここから
緩やかな尾根を5分ほど行くと、ソーラーパネルや自然歩道コース図などがある山頂に着いた。ここが菰釣山山頂であった。富士岬平から長い稜線を歩いて来たのだが、ずうっと展望がなくて富士山を見ることはできなかった。でも、ここからは富士山を眺めることができた。
日が傾いているため、富士山は紫色のシルエットとなって聳えている。この眺めもすばらしい。私は富士山が大好きなので、富士が見えるだけでうれしくなってしまうのだ。

…でも、困ったことがある。水がないのだ。
平野から長い縦走路を歩いてきたのだが、途中には水場がないので、ずうっと水を大切にしてきたのだ。明日は西丹沢自然教室に下るので、そこで水を補給できるが、今夜で水はなくなってしまう。明日は水なしで行動するのかと思うと暗い気持ちになってしまう。
困り果てていたのだが、山頂にいた登山者と話をしていたら、小屋の先に水場があるということをきいた。よかった。

山頂を出発したのは1612分。15分ほど下ると菰釣避難小屋に着いた。中はすごくきれいで、快適な泊りができそうだ。
ザックを置いて、すぐに水汲みに出かけた。持っていったのは折りたたみの
3リットルのウォーターパックである。
小屋から縦走路を5分ほど下るとブナ沢の下り口に着く。ここから左に下って行くのだが、そこには水場まで下り15分、上り25分と書かれていた。往復40分もかかるのだ。
急な道を下って行くと石だらけの涸れた沢が現れて、これを左に見ながら下って行くと、沢からずいぶん上を行くようになって、水の流れる音が聞えてきた。このまま登山道を行っても沢に降りることはないようなので、強引に沢に向かって下ることにした。
なんとか水を補給して、避難小屋に戻ったのは
17時半であった。


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