東海自然歩道 神奈川の道.

ひめつぎ 標高1433m


犬越路→日陰沢→神ノ川園地→風巻尾根→風巻ノ頭→袖平山山頂→姫次→東野=(車)=やまなみ温泉=(バス)=JR藤野駅

東海自然歩道歩きの最終日である。犬越路から下る日陰沢は荒れ果てていて、すごくきつかった。そして神ノ川からは標高差500mの丹沢山塊屈指の急勾配風巻尾根が待っていた。最後までラクをさせてはくれないのだ。
袖平山から望む富士山.

 犬越路から神ノ川へ
犬越路から下る


沢の流れが見えてきた


ようやくしっかりした林道に着いた


道が舗装になった

BACK 西丹沢自然教室から犬越路へ

2013919

今日が東海自然歩道最終日である。姫次から高尾山までの道は昔、歩いているので、この犬越路から姫次まで歩いたら、東海自然歩道の全コースを歩いたことになる。

今いる犬越路という名は、武田信玄が小田原城を攻めたときに、犬を先頭にここを越えたからつけられたという。
出発は65分。峠からの降り口には「この先神ノ川まで落石注意」の標識があった。自然歩道なのだからたいしたことはないだろうと高をくくっていたのだが、大間違いであった。
樹林の斜面をトラバースするように下って行くと、突然ガレ場が現れて、ガラガラの涸れ沢を急降下して行く。足下は滑りやすくて慎重に下って行く。
ガレ場から杉林に入ってほっとしたのも束の間、すさまじい急斜面になって、丸太の階段でジグザグに下るのだった。それから登山道は急斜面をトラバースして行くのだが、何度も小さな沢を渡る。これがすごいガレ場になっていて、足がすくんでしまうような危ない道。ようやく流れのある沢に降り着くと、ここからは沢に沿って下って行く。この沢が日陰沢である。
自然歩道は相変わらず岩だらけで、急な下りが続く。木橋で流れを右に渡って、砂防ダムを左に見て少し行くと登山道入口の標識があった。ここから少し下ると、しっかりした林道に出た。犬越路から
1時間もたっていた。
この先の林道には土砂が覆っていたりで、けっこう荒れていた。林から抜け出すと舗装された道になって、日陰沢の川幅がすごく広がっていた。道には「日陰沢新道入口」の標識が立っていた。

この先で林の中に山小屋があるのを見つけた。これがガイドブックにある神ノ川ヒュッテではないかと思う。立ち寄ることなくそのまま進むと林から抜け出して、そこが神ノ川園地であった。山中湖の平野から西丹沢山塊に入って今日で3日目、ようやく人里に降りてきたという感じだ。
ここには東海自然歩道の公衆トイレがあって、ベンチもあったので休憩することにした。水も補給する。
近くの広場に人がたくさん集まっていて、ヘリコプターがとまっているのを見た。いったい何があるんだと思ってしまった。



 風巻ノ頭へ
矢駄沢橋を渡る


自然歩道入口から石段を急下降する


風巻の尾根を急登する


風巻ノ頭に着いた


公衆トイレから車道を歩いて行くと、すぐにゲートがあって、この先は車は通行禁止であった。
車道歩きが続くのだが、道には土砂崩れの跡があった。このための通行止めだったらしい。
どんどん歩いて行くと、左すぐ横に流れていた神ノ川がどんどん深い谷になって、遙か下に見えるようになった。矢駄沢を渡ると檜洞丸の登山口があって、そのすぐ先に東海自然歩道の入口があった。
私はここから急な登りになるんだと思っていたのだが、沢に向かって石段を急降下するのだった。要は遙か下に見える神ノ川まで下って、これを渡ってから山に登って行くということなのだ。

どんどん下って川辺に降り着くと、吊り橋のような橋で神ノ川を渡る。橋の上から仰ぎ見ると大室山の山稜が見えた。
橋を渡ると、左折して谷に沿ったトラバース道を行く。この道も荒れていて、土砂が崩れた跡があちこちにある。次第に山の斜面を登るようになったが、岩礫の急斜面に続く丸太の階段を登って行くのだ。
急な登りが続く。ガイドブックを読むと、この急な登りが「風巻尾根」で、神ノ川から風巻ノ頭までは標高差
500m、丹沢山塊のなかでも屈指の急勾配なのだという。
この登りは本当にきつかった。身延線井出駅から東海自然歩道を歩き始めて今日が10日目、疲れで足腰がガタガタになっているのだから仕方がない。でも、それも今日でおしまい、頑張るしかない。
風巻尾根の急登はひたすら急登が続くのではなくて、途中で何度か傾斜が緩まる。私は傾斜が緩まる度に、もう着いたのではなかと期待すrのだが、その都度裏切られるのだ。そのがっかりしたときの精神的な疲労も大きい。
ようやく風巻ノ頭に着いたのは
950分。神ノ川から2時間もかかってしまった。山頂には休憩舎もあったが、中が荒れているので、外のテーブルに上がり込んで休憩した。足底が痛くて、休憩の度に靴を脱がないといけない状況なのだ。



 袖平山から姫次へ
岩場をロープにすがって登る


袖平山近くの崩落地



袖平山山頂



姫次


風巻ノ頭の先は平坦な稜線歩き…と思ったらあまかった。ロープの下がる岩場があって、その先にガレ場の急登があった。
ようやく樹林の緩やかな稜線歩きになって、ほっとした。この先は気持ちのいい樹林のトンネルの道で、行く手には目指す袖平山も見えた。
のんびりと平坦な稜線を30分ほど行くと、再び急な登りになった。これが袖平山への登りなのだ。登山道のすぐ左は赤土の崩落地であった。路肩注意の標識もある。でも、ここは視界が開けていて、遠くに富士山を眺めることができた。私は富士山が見えただけで、すごく幸せな気持ちになってしまうのだ。
ガレ場のすぐそばをトラバースして行き、袖平山山頂に着いたのは
12時ちょうどであった。
指導標に袖平山と書かれているのだが、すぐ裏手に小高い丘が見える。こちらがのほうが高いので、行って見ることにした。樹林の中に踏み跡が続いていて、これをたどってピークに着くと草原になっていた。そこに袖平山と書かれた標識の残片が散らばっていて、三角点も見つけた。ここが本当の山頂なのだと思う。でも、記念写真は休憩所の前の指導標で撮った。
展望の開けた稜線を、富士山を眺めながら歩いて行く。行く手の右に坊主頭のように聳える山が見える。これが蛭ヶ岳である。私は昔、この山から姫次に下ったのである。
緩やかな稜線を歩いて行くと、行く手に樹林のこんもりした山が見える。これが姫次らしい。
カラ松や赤松の林を行くと、けっこう急な登りになって、樹林から抜け出すと展望の開けた広場に着いた。姫次到着であった。
1245分になっていた。
姫次は東海自然歩道中、最も標高が高いところで、ここからの富士山の眺めは素晴らしく、南には蛭ヶ岳を間近に眺めることができる。
姫次に到着したところで、私は東海自然歩道の全コースを踏破したことになる。感慨ひとしおである。
もう、目的は達成したので、景色を眺めながらのんびり休憩することにした。


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 姫次から東野へ下山
姫次からの道


ここで尾根から外れる


林道ゲートに着いた


やまなみ温泉


姫次で休んでいたら、登山者がやってきて話をすることになった。私はここから黍殻山〜焼山〜西野々と縦走するつもりでいたのだが、このコースにはヒルがいるのだという。ヒルにはコリゴリしているので、縦走はあきらめて黍殻避難小屋から東野に下ってしまうことにした。そして東野からバスで「やまなみ温泉」に行ってこの
10日間の汗を流すことにする。やまなみ温泉からはJR中央線の藤野駅に行くバスが出ているので、今日中に新宿に出ることができるはずだ。
さらにこの登山者と話をしていたら、車を東野に置いてあるので、やまなみ温泉に送ってくれるという。うれしい、助かった。
私はこの登山者よりも少し先に出発した。重いザックを背負っているので、すぐに追いつかれるはずだ。
姫次からは平坦な尾根歩きであった。真っ直ぐに伸びる樹林の尾根を15分ほど行くと指導標があって、ここから東野へ下ることができる。ただし、これは地図にある黍殻避難小屋からの下山路とは別のものである。
分岐から少し登る。下りなのに間違ったか…と思ったが、すぐに緩やかな下りになった。
カラマツ林の平坦な尾根から杉林の急な道になったころ、姫次で会った登山者に追いつかれた。
ジグザグに下って行くと舗装道に降り着く。この道が黍殻避難小屋からの下って来る道である。

車道を15分ほど行くとゲートがあって、ここから少し下ったところに車があった。約束通り、車で山なみ温泉に送ってもらった。疲れ果てている私には、わずかな区間であっても、歩かなくていいのはすごくうれしいのだ。
温泉で汗を流した。温泉って本当にいいものだ…とくづく思ってしまった。温泉前のバス停で時間は調べておいたので、それに合わせてゆっくり温泉に浸かった。
温泉前からバスに乗って、JR中央線の藤野駅に着いたのは
16時である。あとはJRで新宿に行き、夜行バスで仙台に帰るだけである。


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