東海自然歩道 神奈川の道.

あぜがまる 標高 1293m


菰釣山避難小屋→中ノ丸→城ヶ尾山→大界木山→モロクボ沢の頭→畦ヶ丸避難小屋→畦ヶ丸山頂→善六のタワ→下棚分岐→西沢出合→吊り橋→西丹沢自然教室

西丹沢の縦走が続く。東海自然歩道は畦ヶ丸から大滝橋に下って、箒沢経由で自然教室に向かうのだが、私は善六のタワ経由で直接自然教室に下ることにした。
畦ヶ丸から仰ぐ富士山.

 菰釣山避難小屋から城ヶ尾山へ
朝日のさす中、避難小屋から下る


中の丸山頂


城ヶ尾山山頂

BACK 高指山から菰釣山へ

2013918

昨日は小屋の中にテントを張って、その中で眠った。小屋には虫がいて、イヤだったのだ。
今日は昨日に引き続き西丹沢山塊の縦走をする。

行動開始は615分。朝日がさす尾根を緩やかに下って行くと、5分ほどで昨日、水汲みに行ったブナ沢分岐に着いた。今朝の水汲みがいらないように、昨日、十分に水を汲んであるので、ここはあっさり通過。
朝日が斜めにさす稜線はブナの林である。緩やかにアップダウンして、
15分ほど行ったところに木のテーブルがあった。かなり朽ちかけたテーブルで、そのすぐ向こうに指導標が立っていた。指導標には標高1280m 中ノ丸と書かれていた。せっかくの山頂なのだが、樹林に囲まれていて展望はない。
この先は緩やかなアップダウンを繰り返して、快適なブナ林が続く。人に会うこともなく、美しいブナ林を眺めながらの静かな山歩きが続く。丹沢は首都圏の人気の山なので、登山者はすごく多いのだが、ほとんど日帰り登山である。私のようにテントを背負って丹沢を歩く者は皆無といっていいので、早朝に稜線にいるのは私だけなのだ。

城ヶ尾(じょうがお)山の山頂へは少し登るだけであった。山頂は広く切り開かれた広場なのだが、周りの樹木がジャマして展望はない。ここには三等三角点があった。
山頂から5分ほど下ると城ヶ尾峠に着く。昔の自然歩道はここから南に下って、信玄平を経由して大滝峠に至るコースだったのだ。でも、途中にあるたくさんの沢が頻繁に出水するため、平成4年から大界木山〜畦ヶ丸のコースに変更されたのだ。もちろん、私は変更された安全な道を行く。



 モロクボ沢の頭から畦ヶ丸山頂へ
大界木山山頂


モロクボ沢の頭


畦ヶ丸避難小屋前の広場


畦ヶ丸山頂


引き続きブナの稜線が続く。稜線は時々狭まったりするが快適な縦走路で、
30分ほどで大界木山(だいかいぎやま)に着いた。残念ながら、ここも樹林の中で展望はない。
日のさす明るい尾根歩きが45分ほど続く。最後に木の階段を登るとモロクボ沢の頭である。ここも樹林に囲まれていて展望はない。
東海自然歩道の丹沢コースにある休憩施設は木のテーブルだけで、ベンチがないのが一般的なようだ。でも、テーブルの丈は低いので、ベンチも兼ねているのだ。
私は靴を脱いでテーブルに上がり込んで休憩する。重いザックを担いでの縦走は足への負担が大きくて、休憩のときは靴を脱がないとどうしようもないのだ。

モロクボ沢の頭は東海自然歩道の分岐でもある。このまま稜線をたどると加入道山・大室山に至ることができる。私は自然歩道のルートを外れても、できるだけ山頂を踏みたいと思っているのだが、これらの山はすでに登っている。ここからは自然歩道のルートを忠実にたどることにして畦ヶ丸(あぜがまる)に向かった。
すぐに急な下りで、これを20分ほど行き、最後に鎖にすがって登ると避難小屋の前に着く。避難小屋はあまり大きくないのだが、中はこざっぱりしている。直前に休憩したモロクボ沢の頭から30分も歩いていないのだが、ここでも休憩してしまった。東海自然歩道を身延線井出駅から歩き始めて今日で9日目、疲れが溜まってきているのだ。
避難小屋でも自然歩道の道は分かれる。南に下ると一軒家避難小屋経由で箒沢に降り着くことができる。このルートが自然歩道の正規コースなのだが、私はここから北東に向かい畦ヶ丸山頂を踏んで「善六のタワ」経由で西丹沢自然教室に下るコースを歩くことにした。箒沢から西丹沢自然教室への道は舗装道で、これを歩くのがイヤなのだ。
避難小屋の分岐から5分ほど行くと、丸太の急な階段が立ちふさがる。これを登りきると畦ヶ丸山頂であった。
山頂には三等三角点があって、ケルンのような「白石峠補修記念碑」があった。
山頂は樹林に囲まれているので、展望はない…と思ったのだが、樹林の間に富士山を見ることができた。丹沢の山からは富士山を眺めることができるからうれしいのだ。



 畦ヶ丸から西丹沢自然教室へ
快適なブナの樹林を行く


テーブルが二つある休憩所


何度も沢を渡り返す


西丹沢自然教室


畦ヶ丸からは稜線を東にたどる。快適な樹林の尾根で、ルンルン気分で歩いて行ったら、突然すさまじく急な長い階段が現れた。鎖の手すりもつけられていて、これにすがって慎重に下る。
すごく狭い尾根を過ぎるとようやく善六のタワに着いた。稜線が狭まったところにある鞍部で
、1225分になっていた。
ここからは南に向かって痩せた尾根を急降下する。杉林の尾根を15分ほど下ると沢に下り着いた。ここには「畦ヶ丸 2.1km 西沢出合2.7km」の指導標が立っていた。
この先は岩だらけの涸れ沢を下って行くのだ。この沢には支沢がいくつも落ち込むため、そのつど、急なアップダウンをしなければいけない。下りだからラクだと思っていたのだが、すごく体力を消耗させられる道であった。
30分ほど行くとテーブルが二つ置かれた休憩所があって、休みたい…という誘惑にかられてしまう。
この先も岩だらけの沢を下って行く。沢は一面の岩礫に埋まっていて、歩きにくいことこの上ない。沢に水が流れるようになると、ちゃんと木の橋がかけられていた。下るにつれて水量は多くなって、これを縫うように何度も木橋で渡る。

この先も沢を下って行くのだが、ガイドブックによると、「本棚」と「下棚」という二つの滝があるらしい。楽しみして沢を下っていったのだが、下棚の分岐に着いて本棚を通り過ぎてしまったことに気がついた。下棚の滝に行こうと思ったのだが、疲れ果てていてパスしてしまった。(情けない…)
平坦地に木のテーブルが置かれた休憩所に着いたのは
1340分。ここにたつ指導標には西沢出合いまで1.3kmとなっていた。
西沢に合流すると、砂防ダムが頻繁に現れるようになった。すごく大きな堰堤で、鉄の階段で越えなければいけないのだ。
広い河原が現れたと思ったら、これは砂防ダムにせき止められてできたもので、これも鉄階段で越えると吊り橋があった。
この吊り橋を渡った先が西丹沢自然教室であった。到着は
1420分であった。私はここで水を補給しようと思っている。ところが、自然教室の水は「飲料不適」ということであった。
自然教室の展示を眺めたあと管理人に訊いたら、この先にキャンプ場があるから、そこで水を頼んだらいいということであった。管理人の奥さんが、キャンプ場のご主人を紹介してくれた。


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