東海自然歩道 三重の道.
  

下太郎生→大タワ→尼ヶ岳→桜峠→メナード青山リゾート→布引峠→大原橋→青山高原保健休養地→伊勢見三角点→国道出会い→近鉄西青山駅

尼ヶ岳からの展望はすばらしかった。真っ青な秋空が広がっていて、大洞山・高見山が最高。しかし、あとはひたすら単調な林道歩きであった。
尼ヶ岳山頂

 下太郎生から尼ヶ岳山頂へ
下太郎生のバス停


振り返ると大洞山が見えた


杉林を登る


樹林から抜け出して笹原を登る


尼ヶ岳山頂に着いた


西の眺め

BACK 大洞山

20031025


今、車がない。新しく「パジェロミニ」を買ったのだが、納車が月末になる予定なのだ。電車で行けるところでしか登山はできない。
今日は東海自然歩道を歩くことにした。
前回は、大洞山に登って次が尼ヶ岳というところで時間切れになってしまった。この続きを歩こうと思う。
ただ、家からは交通が大変である。出発点は下太郎生になるのだが、名張からバスで行かなければいけない。前回、バス時間を調べておいたのだが、土曜日は名張発720分が一番早い。日曜は始発が840分になってしまうのだ。
名張に7時頃に着くため、パソコンソフト「駅すぱーと」で調べてみると、西向日から始発457分に乗って、近鉄線は有料の特急に乗るしかないのだった。
3時半に起きて荷物をまとめ、外へ出ると、まだ真っ暗であった。

名張には7時に着いて、バス停でバスを待つ。
私は、写真はデジタルビデオカメラで撮っているのだが、このカメラも今修理中で、今回は本当のデジカメを持ってきた。これが、応急で娘から借りたモノなので操作の仕方がよくわからない。支障だらけである。
下太郎生には815分頃に着いた。バス代は690円であった。
ここからオオタワに向かって登り始める。
集落を抜けて橋を渡ると舗装は途切れ、地道を登っていくと、細い山道になる。樹林の中を急登していくと、分岐があった。ベニヤ板にマジックで書かれた指導標があって、左が尼ヶ岳となっている、
これを行くと小さな吊り橋のような橋を渡るのだが、その向こうが道路工事中でブルドーザーとかショベルカーが土をひっくり返していた。しかし、前回この道を通った記憶がない。おかしいと思いながらも林道を行くと方向がますますずれて行く。30分ほど登っていったが引き返すことにした。
山道分岐のところまで引き返して、右に行って見たがやっぱり違う。再び分岐に戻ってよく見ると、指導標のすぐ左に細い道がある。私がこれを見逃したのは、道を遮るように木が倒れていて、通行止めに思えたからだ。指導標の近くに、黒く汚れてしまった古い小さな木の板があって、それはこの道をさして尼ヶ岳としている。ようやく正しい道がわかった。
あとは樹林の中の道を登るだけである。
林道を2度横切って、そこから少し登ると東海自然歩道の指導標が立っていた。ここがオオタワである。
ここからは尼ヶ岳山頂目指して、急登する。途中、巻き道が分岐する。東海自然歩道はハイキングの道なので、山頂を捲くことが多いのだ。(大洞山も山頂は通らなかった)
真っ直ぐに山頂目指して登って行く。振り返ると大洞山が聳えているのが見え、その左奥に鋭い三角峰が見える。高見山である。この山は一度登ったことがあるのだが、山頂に着いたとき雲の中だったため、その良さが実感できなかった。こうして眺めると本当に立派な山だと思う。
尼ヶ岳山頂は広い草原になっている。すばらしい展望である。当然、私一人である。
ここで景色を楽しみながらパンをかじった。
今日はけっこう長距離を歩かなければいけないので、あまりのんびりもしておれない。




 西青山駅へ
すごい急な階段を下る


休憩所に下り着いた


桜峠


布引峠


大原橋付近、工事中だった


伊勢見の三角点ピーク


保養地内の指導標


保養地から山道に入った


西青山高原駅

尼ヶ岳山頂からはすさまじく急な下りが待っていた。
東海自然歩道なので、それなりに道は整備されていて、ちゃんと階段が作られている。
でも、この階段が問題で、一段毎の落差が大きい。そしてその階段は、足を乗せる部分の土は流されてしまうのか大きく陥没している。横に渡された丸太だけが飛び出ているのだ。一段毎にこの丸太を越えながら行かなければいけない。そして、傾斜ともかくすさまじい。60度から70度くらいあるのではないかと思うのだ。
見ほぼ垂直な壁を下っているような気がしてしまう。そしてこの下りがめちゃくちゃに長いのだ。ようやく階段が終わったと思ったところにベンチが置かれ、指導標が立っていた。ここが尼ヶ岳巻き道の合流点である。
右に行くと桜峠近道とあるので、この道を行くことにした。

下って行くとすぐに舗装道路に出て、これを15分ほど歩くと、車がどんどん走る道に出た。ここが桜峠であった。
この車が通る道を横切って真っ直ぐに行く。
ここからは樹林の中の曲がりくねった林道を、ひたすら歩く。今日はほとんど舗装道路を歩かなければいけないのだ。
桜峠から40分ほど歩き、集落に入ると「市杵島神社」があった。宗像三女神の市杵島姫神を祀って、普通は弁財天と呼ばれるらしい。せっかくなので参拝した。

道が樹林から抜け出して、やっと開けてきたと思うと、そこにはゴルフ場の入り口があった。その手前の道を左に入る。山道を行くがすぐに舗装道路に出る。
ここは「メナード青山リゾート」という観光施設なのだ。
舗装道路を上って行くと峠に着く。「布引峠」である。
テニスコートなんかを見ながら、観光施設の間を行くと、すぐに通行止めの看板があった。ここからは静かな林道歩きになる。深い樹林の中の道で、入り口の通行止めの表示のおかげで車も通らない。
ひたすら歩く。山襞に沿って続く曲がりくねった道で、林の中で展望もきかない。ともかく歩くしかない道である。
1時間40分ほども歩き続けて、右から来る林道と合流する。ここが「大原橋」のようである。
そこではブルドーザーとかショベルカーが動いていて、工事の真っ最中であった。土も堀り返されている。さて、自然歩道はどの道なんだ。
しょうがないので工事の作業をしている人に訊いてみると、親切に教えてくれた。この堀り返している道が自然歩道なのだ、ショベルカーの下をくぐりぬけ、掘り返された道を少し行くと落ち着いた林道になった。
次の目標は「青山高原保健休養地」なのだが、そこまでの距離も長い。林の中の林道を1時間半ほども歩き続けて、ようやく開けてくると別荘地が広がっていた。
この別荘地の中の道を行く。
樹林の中の山道で、けっこうアップダウンもあるのだ。尼ヶ岳以降でようやく自然歩道らしい道になった。展望も開けて、遠くの山々が一望できた。
私は自然歩道を歩くために2万5000分の1の地図を持ってきているのだが、その地図に三角点の表示があった。せっかくなので、この三角点に寄ってみることにする。保養地から少し登ると山頂であった。
三角点を囲む樹木にプレートがいくつも下げられていて、「伊勢見のピーク」と書かれている。今日のコースは前半で尼ヶ岳に登ったものの、それ以降はひどく単純な林道歩きでダレていたのだが、この三角点のおかげで山に登った気分になれた。

保養施設の中を歩いて行くと、左の山の斜面に本当に細い階段があって、上のほうに自然歩道の指導標が立っていた。見過ごしてしまうところであった。
ここからは山道になる。ようやく舗装道路から開放された。
ピークを越えて下って行くと、車の騒音が聞こえてきて、国道165号線である。国道にぶつかって左を見ると、自然歩道の歩道橋があった。
これを渡る。そこには青山高原登り口の大きな指導標が立っていた。
私は近鉄西青山駅をめざすので、国道を歩くことになる。
さすがに自然歩道であるため、国道とは分離された歩道が設けられていた。この道を行くが、途中「乗馬クラブ」を左に見たところから歩道がなくなってしまった。ひっきりなしに通る車に気をつけながら歩いて行く。
10分も歩いたところで、左に指導標を見つけた。自然歩道は国道の隣にちゃんとあったのだ。乗馬クラブのあたりで、この道に入らなければいけなかったらしい。
ここからは広い真っ直ぐな道を行く。道の両側は桜並木になっていた。
この道は国鉄の廃線の跡なのだ。この気持ちのいい桜並木を行くと突き当たったところに右に下る階段があった。この階段を降りたところが近鉄西青山駅であった。
16時であった。
(ここの駅は無人駅で、時刻表をみて驚いたのだが、この時間帯は1時間に1本しかないのだ)


NEXT 青山高原から柘植へ


BACK 東海自然歩道 三重の道





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介


















inserted by FC2 system