東海自然歩道 愛知の道.



払っ田の七滝→鉛山峠→猿滝→阿寺七滝→巣山→夏明橋→六本橋→愛知・静岡県境

テントを張った払っ田の七滝はガイドブックにも載っていないのだが、この滝は一見の価値がある。でも、阿寺七滝はさらにすばらしい。東海自然歩道愛知県の道の最後を飾るにふさわしい名瀑であった。
阿寺の七滝.

 不っ田の七滝から猿滝へ
ここにテントを張った


自然歩道に戻った

カニがいた


鉛山峠、ここから右に下る


猿滝

BACK 三河大野宿

201365

払っ田の七滝で目が覚めた。テントを張ったのがけっこう窮屈なところで、でこぼこでおまけに傾いていたので、熟睡はできなかった。
5
時少し過ぎにテントを撤収してから、滝を見に行った。七段になって落ちる滝なのだが、近くからは全貌を見ることはできない。滝の直下には不動尊が祀られていた。水場もあるのだが、水は流れていなかった。
歩き始めたのは620分である。昨日はほとんど歩いていないので、今日が初日のようなものである。それにしても、ザックが重い。
滝から自然歩道分岐まで少し登る。この途中で振り返ると、不っ田の七滝の全貌を眺めることができた。
自然歩道に戻って5
分ほど行くと、ベンチがあった。この前にテントを張ればよかったかもしれない。ここには鉛山峠1.2km30分と書かれた指導標がたっていた。
このすぐ先で砂利の林道に出た。あとはこの林道をひたすら歩く…のかと想ったら、15分ほど行ったところに、新しい木橋があって、東海自然歩道はこの橋を渡って、林の中に入って行く。山道を緩やかに上って行くのだが、自然歩道の指導標はすさまじく朽ち果てていて、橋や桟もぼろぼろであった。
樹林の中をのんびり歩いて行き、ふと、足下を見たら沢カニがチョコチョコと歩いている。すごく楽しくなってしまった。
こうした自然の道を20分ほど歩いて、再び砂利の林道に出る。ここからは林道歩きかと思ったら、300mほど行くと左に自然歩道の指導標があって、山道に入る。朽ちた階段の道を上って、ベンチNO.7を過ぎ、山道を15分ほど歩いて再び林道に出る。このすぐ先には鉛山峠の標識があって、峠から杉林の山道を下って再び林道に出る。曲りくねった林道をショートカットしたようである。
草が生える林道を歩いて行くと道幅が狭くなって、沢に沿って行くようになる。沢に沿った道は石垣でしっかりと固められていて、整備された道である。けっこうアップダウンがあって、手すりのつけられた階段を急下降したりするのだ。
突然「猿滝70m」の指導標があった。自然歩道からは少し外れるのだが、私は滝が大好きなので寄って行くことにする。
沢の流れを丸太橋で渡って少し行くと、行く手に黒い岩壁が立ちふさがる。この岩壁に滝が流れ落ちていた。三筋になって流れ落ちる立派な滝であった。



 阿寺の七滝
阿寺七滝の駐車場


駐車場からの道


阿寺七滝の園地に着いた

分岐に戻って、再び沢の流れに沿ってアップダウンを繰り返す。流れが緩やかになって、丸い飛び石が現れると、その先で石段を上る。そこは広場で、ベンチが置かれトイレもある。ここが阿寺七滝の駐車場であった。
広い道を
5分ほど歩くと阿寺七滝の園地に着いた。たくさんのベンチテーブルがあって、滝見台もある。この広場からは小さな滝が見えるだけなのだが、滝見台に上って眺めると、何段にも重なって落ちる立派な滝であることがわかる。
阿寺七滝は全長
64mで、上段から各2m4m2m25.5m7.5m13m9.3mと七段からなる名瀑なのだ。滝の左にはお堂が見えて、そこに鉄階段が続いている。あとで行ってみようと思う。滝見台の二階には休憩所があって、その中はベンチもテーブルもないのだが、これならテントを張れそうである。時間があったらここまで歩いて、ここに泊るべきだと思った。
少し休憩した。
指導標に従って流れを渡ったところがT字路になっていて、自然歩道は左に行く。右は滝の探勝路なので、ここにザックをおいて鉄の階段を上って行った。
すぐに、右に下る分岐がある。これを下るとさっき見たお堂の前に着く。子供を抱いた観音さまが祀られていた。
分岐に戻ってさらに階段を上って行く。右に豪壮な滝を眺めながら行くと、意外とすぐに行き止まりになった。ここからは滝の上半分を間近に眺めることができるのだ。満足して一番下の分岐に戻った。



 愛知・静岡県境へ
急坂を登る


巣山の十字路


夏明橋の休憩所


百間滝の分岐


六本松バス停に着いた


県境で記念写真


分岐の先は急な階段の登りで、道に沿って鉄の手すりが続いている。この急な階段道を上りきったところには、巣山バス停1.7kmの指導標がたっていた。
少し下って沢に沿った広い道に着く。林道を
25分ほど歩くと舗装された広い道に出て、これを行くと民家が現れる。民家の庭には様々な色の花が咲いていて、すごくきれいである。
巣山バス停のある交差点に着いたのは925分である。ここには東海自然歩道の案内板がたっていた。この交差点のそばに広場があって、その奥にお寺が見える。この本堂の石段に座って休憩した。昨日のテント泊で水がほとんどなくなっていたのだが、廻りを見回したら水道の蛇口があったので、ここで補給した。
広い道を横切って、東に向かって歩いて行く。道は完全な舗装道で、これを20分ほど行くと指導標があって、車道から右に入るようになっている。すぐにベンチ・テーブルの置かれた休憩所があったが、草茫々で、とてもここで休憩する気にはならない。
すぐに再び車道に戻って、これを15分ほど行くとT字路にぶつかる。ここが「夏明橋」で、休憩所がある。この休憩所もかなり荒れているのだが、疲れているので、休むことにした。テーブルNO3であった。
このT字路では左に行く。しっかりしたアスファルト道が続く。10分ほど行くと「百間滝」の入口があった。滝が大好きな私としては是非立ち寄りたかったのだが、滝までは600mという指導標を見てパスしてしまった。(ナンジャクモノ…)
ここから5分ほどで六本松のバス停に着いた。ここもT字路になっているのだが、指導標に従って右に行く。5分ほどで向久保のバス停に着いて、その先は道が狭くなって、けっこう急な坂になる。ここの山の斜面に自然歩道の指導標があって、静岡県境まで1.5kmと書かれていた。そしてその横に「六本松」の標識があった。さっきのバス停のところは六本松ではないのか…と思った。
アスファルトの急な坂道が続く。強い日差しのもと、あえぎながら登って行く。道ばたには茶畑が見られる。さすがに静岡が近いだけある。
30分ほどで峠らしいところに着いた。ここは三叉路になっていて、自然歩道はここかから右の土の道に入る。ほっとした。アスファルトは、本当に足の負担が大きいのだ。
道はほとんど平坦になって、林の中を行く。日差しが遮られて涼しい。
15分ほど歩くと、行く手にベンチテーブルのある休憩所が見えてきた。ここが静岡県と愛知県の県境であった。ここには東海自然歩道の案内板が二つたっている。愛知県のものと静岡県のものなのだが、静岡県の標識はすごく新しくて、地図もしっかりしたものであった。これは使えると思った。
ともかく、やっと静岡県だということで、ここで休憩することにした。1130分になっていた。


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