東海自然歩道 愛知の道


休憩所→中平橋→白岩の里→岩巣山→岩巣山展望台→岩屋堂・焼明ヶ滝→長谷山観音→ねむの森→雲興寺

白岩の里から岩巣山を越えて岩谷堂に向かう。岩巣山山頂に登りかったのだが、分岐点を見逃して登れなかった。岩谷堂からのコースは現在通行止めで迂回路を行かなければいけないのだ。かなり道に迷ったりしたが、ねむの森から階段道を登って雲興寺の裏に着くことができた。


 岩巣山・岩屋堂へ
山際の道を行く


中平橋


もう少しで見逃すところだった指導標


集落の外れで橋を渡る


大きな砂防ダムを越える


岩巣山付近の休憩所


岩巣山の標識があった


毘沙門堂


太い鎖が捲かれた岩屋堂

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2009
46

夜はすごく寒かった。東北・北海道でもあるまいし、4月だというのにどうしてこんなに寒いんだと思ってしまう。もっと温かいシュラフを持ってくるべきだった。
朝、歯磨きをしようと思ってトイレに行ったら、ここには洗面台がなかった。トイレは水洗なのだが、飲料の水はないということらしい。
出発は710分。山際の道を歩いて行く。右手には田んぼが広がっていて、10分ほどのんびり歩いて行くと、きれいな菜の花畑があった。夜は寒いけれど、春なのだ。
すぐに車道に出て中平橋に着いた。ここからは2kmほど車道歩きをするのだ。
集落の中を歩いて行くと秋葉神社の大きな石灯籠がたっていて、寺前橋を渡るとバス停がある。集落を過ぎて田んぼの中に続く車道を歩いき、再び集落に入ると右に指導標がたっていた。鉄棒につけられた新しい型の指導標で、つい見逃してしまうところであった。
民家と畑の間の道を行くと、すぐに畑のあぜ道になって、林に入って行く。この先、丘陵を越えなければいけないのだ。
自然林の中を緩やかに登って行く。朝日があたって木々がきれいである。ピークを過ぎて緩やかに下ってれところに休憩ベンチがあった。少し行くと神社があって、そのすぐ先で車道に飛び出した。
車道を少し行くと自然歩道は車道を離れて、右に下って行く。下に広がっているのが白岩の里である。集落の中の道を歩いて行くと、農作業をしていたおばさんに「早いね」と声をかけられた。

小川を渡って緩やかに上って行き、集落の外れでもう一度橋を渡って段々畑のあぜ道に入る。すぐに樹林の中の急な登りになった。このまま岩巣山に向かって登って行くのかと思ったのだが、砂防ダムの堰堤を越えた先で舗装道に出てしまった。
指導標に従って右に歩いて行くと、すぐに自然歩道の案内板が見えてきた。岩谷堂まで3.8km1時間40分という指導標がたっている。案内板のイラストマップを見ると、自然歩道は岩巣山山頂を通ることなく、山腹の東側を迂回して岩谷堂に至るのだった。でも、途中から岩巣山山頂へ向かう道が分岐するので、できたら登りたいと思っている。持ってきた昔のガイドブック(昭和48年)を見たら、岩巣山山頂を通るようになっていた。コースが変わったらしい。
案内板のたつ分岐から右の山道に入る。初めは林道のような広い道であったが、しだいに細い山道になって、緩やかに下って小さな沢を徒渉する。その先は沢に沿って登って行くのだ。鬱蒼とした樹林の中を行き、けっこう大きな砂防ダムを越える。沢に沿った登りが続き、何度か徒渉する。沢は小さな滝をつくっていたりして、けっこうきれいな流れであった。
沢から離れて尾根を行くようになると、送電線の鉄塔の下を通る。そこから少し行くとベンチがあって、この先、道は右に下って行く。ベンチで休憩しながら地図やガイドブックをよく読んでみたが、岩巣山の分岐はこのあたりにあるような気がする。ベンチから尾根沿いに登って行く踏み跡があるので登ってみた。すぐに白い露岩の上に出て、すばらしい展望が広がっていた。さっき、通過した鉄塔がたっていて、左のなだらかな山にも鉄塔がたって送電線が伸びている。(あとで登山ガイドブックを見たら、鉄塔の少し右のピークが岩巣山山頂であった。そして、私が通過してきた鉄塔のたつピークが標高499mの最高点でだったのだ。でも、これはすべて家に帰ってからわかったことである。)
ベンチのある尾根から急な階段を下って、傾斜が緩まると小さな木橋を渡り、沢沿いの道を行く。疎林の下に笹原が広がる明るい道を歩き、ベンチが置かれた休憩所に着く。
ここから
10分ほど下ると字路に出て、左が瀬戸大滝となっていた。滝が大好きな私としては是非寄りたいのだが、往復40分ほどかかるので止めにした。
ここからは広いしっかりした遊歩道で、すぐに展望台に着いた。ここに岩巣山の標識がたっていた。ここが岩巣山山頂なのかと思ったが、そんなはずがない。でも、この標識の前で記念写真を撮ったら、まるで山頂にいるようであった。展望台はすごく新しくて、見える景色の案内板もある。遠くに見える市街地は名古屋であった。なんか岩巣山山頂に登ったような気分になってしまった。
展望台から急な道を下ると、すさまじい巨岩が聳え立っている。この巨岩の間を階段でジグザグに下って行くのだ。
15分ほど下ると、下に赤いトタン屋根が見えてきて、神社の横に降り立った。赤い屋根は社務所で、御堂は毘沙門堂であった。御堂の正面から石段を下って、樹林の中の広場に着く。そこにはすさまじく大きな岩屋があった。なぜか岩屋には太い鎖が巻かれて、がんじがらめに縛っているように見える。背をかがめて岩屋の中に入ってみると、たくさんの石仏が並んでいた。正面に鎮座するのは薬壺を持った薬師如来像であった。岩谷堂の薬師如来は行基が刻んだという伝説があって、眼と耳の病気の御利益があるという。でも、ここに置かれた薬師仏はずいぶん新しいもののように見える。本物は盗まれないようにどこかに保管してあるのかもしれない。
この広場の奥には暁明ヶ滝があるというので見に行った。断崖から一直線に流れ落ちる滝であった。



 雲興寺へ
国道475号線の高架ををくぐる


ため池があった


長谷山観音


ねむの森


ここから雲興寺に登って行く


雲興寺が見えてきた


岩谷堂から雲興寺に向かう本来のコースは通行止めになっているので、迂回路を歩かなければいけない。

岩谷堂前の車道を歩いて行って、すぐに左に分岐する。舗装道を緩やかに上って行くと、東海環状自動車道(国道475号線)の高架をくぐった。迂回路にはまったく指導標がないので、二万五千分の一の地図を頼りに最短の道を選んで歩いて行った。右に貯水池のある十字路を左折して未舗装の道を歩いて行ったら行き止まりになってしまった。でも、すぐ右下に広い車道が見えるので、強引に藪を掻き分けて下って車道に降り立った。自然歩道のコースからは外れているのだから、どこを歩いても勝手だろうと思っているのだ。
車が行き交う車道を歩いて行く。車に気を使う道を行くのはイヤなので、地図でショートカットの道を見つけてこれを歩くことにした。ところが、地図を深読みしすぎて、とんでもない踏み跡に迷い込んでしまった。団地から左に入ったのだが、すぐに道が無くなってしまって引き返すしかなかった。地図と磁石でもう一度確認したら、ちゃんとした舗装道を行くのだった。私は山道を行くと思いこんでいたのだ。
細い舗装道を行くと地図に記載のため池があって、間違っていないことが確認できた。山際の樹林の道を行くと赤い幟が何本も並ぶ「長谷山観音」があった。りっぱな境内の案内図がたっているのだが、立ち寄らなかった。
少し行くと広い車道に出て、その突き当たりに東海自然歩道迂回路の標識があった。迷いやすいところにはなかったのに、こんなはっきりした交差点に標識をおいてもしょうがないと思うのだが…。この交差点に長谷山観音の石柱がたっていた。

広い車道を200mほど歩くと赤津バス停があって、そこに「ねむの森」入口の標識があった。車は進入禁止になっている。このまま車道を行っても雲興寺に着くことはできるのだが、車道歩きはいやなので、ねむの森の道を行くことにした。林の中を行くと右に大きな池が見えてきて、ベンチや遊戯施設のある芝生が広がっている。すぐにねむの森の入口ゲートがあった。この近くで自然歩道に合流するはずだが…と注意しながら歩いて行くと、雲興寺の指導標があって、ここで鋭角に右折する。指導標は自然歩道のものではなかったので心配だったが、この道を行く。池に流れ込む小川を橋で渡ると自然歩道の指導標があった。雲興寺まで700m25分と書かれていた。
ここからは急な階段の登りで、尾根を越えなければいけないのだ。こんなことなら車道をそのまま歩くのだったと悔やんだ。

鬱蒼とした樹林の中を登って、赤い消火用水のドラム缶のあるピークから下るとお寺の境内に降り立った。明るい日差しの中に大きな本堂がたっている。いかにも禅寺らしい造りである。本堂横の林の中には苔の庭もあった。
石段を下って行くとお寺のトイレがあったので、ここで水を補給した。

杉木立の間の石段を下って、山門を出ると広い駐車場があって、おおきな東屋があった。ここで休憩することにした。


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