BACK 愛知県の山 春日井三山
2009年4月5日
桧峠から舗装された林道を300mほど行くと左に自然歩道の橋がかかっていて、これを渡って山道に入る。ここから外之原までは2.2kmしかないのだが、1時間の行程となっている。時間がかかりすぎではないかと思っていたら、その理由はすぐにわかった。急な登りになったのだ。外之原へは山を一つ越えなければいけないのだ。
初めは照葉樹林を登っていたのだが、杉林の中になり、さらにアカマツ林を行くようになると傾斜はきつくなって、丸太の階段が続くようになった。この山道に入って40分ほどでようやくピークに登り着いた。そこにはジュラルミンの御堂がひとつ立っていた。
このピークから緩やかにアップダウンすると三等三角点があった。この付近では、際だった山頂でないところに三角点がおかれていることが多い。不思議である。
三角点からは自然林の中をどんどん下って行く。鉄階段を下って舗装道に降り立つと、ここが外之原である。舗装の林道を右に行くと外之原町なのだが、この林道は横切って、再び山道に入る。
道はけっこう広くて、柔らかい土の道で歩きやすい。途中、二つの尾根を越えて、どんどん下って行くと、ミツバツツジが咲き、東屋がたつ園地に着いた。ここが玉野園地で、御嶽神社が隣接していた。
遊歩道を5分ほど下ると、小さな橋を渡って石の鳥居の前に着く。ここには東海自然歩道春日井コースの説明板があって、このすぐ先でJR中央本線のガードレールをくぐって車道に出る。そこには赤錆びてはいるが「歓迎東海自然歩道春日井コース」と書かれたゲートがたっていた。私も歓迎されているんだろうかと、ちょっとうれしくなった。
左にJRの高架を見ながら歩いて行き、定光寺駅の手前で右折し、城嶺橋を渡ると瀬戸市である。流れているのは庄内川で、ガイドブックには「陶器をつくる陶土のためにいつも白濁している」と書かれているのだが、きれいな流れであった。
橋を渡ると県道15号線にぶつかるが、これを横切って定光寺に向かって車道を上って行く。私は、寺まで車道歩きを覚悟していたのだが、すぐに遊歩道の入口があった。入口で小さな流れを渡るのだが、これは定光寺の正伝池から流れ出ている御手洗川(定光寺川)なのだ。
遊歩道はこの流れに沿って続いている。流れは小さな滝をつくって流れていて、けっこうきれいである。でも、川の向こうには車道があって、車が盛んに行き交っている。流れもその排気ガスや粉塵のためか、まったく清流というわかではなかった。
けっこう急な登りが続き、流れはいくつもの滝となって流れていた。傾斜がゆるまって、石仏の前を通って樹林から抜け出すと、正伝池が広がっていた。池の周りは桜が満開で、たくさんの人が花見にやってきていた。
自然歩道はここから右の石段を上って山に入るのだが、定光寺に立ち寄ることにした。池に沿って歩いて行くと、定光禅寺の石柱が見えた。ここが参道入口である。
石橋を渡って、鬱蒼とした樹林の参道を行く。すぐに急な石段になったが、これがけっこう長い。5分ほど参道を上ってから山門をくぐると、本堂が目の前にたっている。この本堂は唐様で、重要文化財に指定されているのだ。枝垂れ桜がすごくきれいであった。
ここで休憩する。トイレがあったので水も補給した。
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