明智の町を通過して山に向かって登って行くと千畳敷公園がある。13時になろうとしていた。大正村ではずいぶん時間をかけて観光したつもりでいたが、かかったのは1時間だけだったのだ。
ここで少し休憩。新しいトイレがあって、水を補給した。落ち着いてから公園の中を散策した。まず、明智光秀が産湯をつかったという井戸がああった。さすがに明智町である。この上にパノラマ台という広場があるので登ったら、なぜか弘法大師の銅像がたっていて、タイムカプセルもあった。ここから望む明智の町の眺めはすばらしかった。
満足して自然歩道を先に進むことにする。自然歩道はなぜか野球場のグランドを横切って行くのだ、その奥に指導標が立っていて、山の中に入って行く。
杉林の中に階段道が続いている。尾根道を行くと、ときどきクロスカントリーコースが交差する。クロスカントリーってスキーのクロスカントリーなのか?このあたりはあまり積雪はないと思うのだが…。20分ほど樹林の道を歩いて下ると車道に出て、これを左に行く。
アスファルトの道を歩いて行く。車道歩きになると指導標が見あたらなくなった。上柏尾に向かっているのだが、新しい道が交差して地図とは違う道を歩いているような気がしてならない。
車道歩き25分ほどで集落に入った。ここが上柏尾で指導標があった。道を間違えていないことがわかってほっとした。道端に三面六臂の観音像があった。りっぱな造りである。私はこうした野の仏も大好きなのだ。
舗装道を歩いて行くと左に神社があって、行く手に送電線が見えてきた。これで、下柏尾の集落に入ったことがわかった。さらに歩いて行くと、颪(おろし)を指す自然歩道の指導標があって、そこには車は通行できませんとわざわざ書いてあった。これで舗装道をお別れできそうである。
次第に道は細くなって、土の道になった。鬱蒼とした樹林の中に入って、やがて尾根をたどるようになる。杉の植林の中を下って行くと車道に出た。ここが颪である。車道を左に歩いて行く。川床を岩盤が覆う明智川を右に見ながら車道歩きが続く。このあたりも指導標がなくて心配になった。
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