BACK 高山寺から鞍馬へ
2002年6月2日
最初から失敗した。
阪急の始発の電車に乗ったのだが、ビデオのバッテリーを忘れたことに気づいた。一駅乗っただけで引き返す。おかげで、今日1日のスケジュールはすべて1時間遅れになってしまった。
四條河原町まで行って、ここから歩いて京阪四條駅に行く。京阪で出町柳まで行って京福電車に乗り換え、鞍馬駅に着いたのは7時半であった。
京福電車の鞍馬駅は、古い昔ながらの駅舎ですてきだ。
ここから歩き始める。
鞍馬寺の仁王門を左にみて町の中を歩いて行くと、東海自然歩道と京都一周トレイルの指導標が並んでたっていた。この指導標に従って右の細い道に入ると川を渡ったところに八幡宮があった。ここから登り始める山道が薬王坂である。
薄暗い樹林の中を登って行く。道は溝のようにえぐれていた。30分ほどで峠に登り着くと、ここが天ヶ岳の登り口になっていた。ここからは展望が開けて明るくなった。
下って行くと途中に石碑があって、これが二尊板碑。板碑の上に如来像が2体刻まれていた。この碑には貞治3年(1364)の年号が刻まれているというから南北朝時代後期のものである。さすがに京都で、こうした歴史的なものが何気なくたっているのだ。
薬王坂を下ると静原の集落に着く。町の中にはたくさんのきれいな花が咲いていた。
国道に出てアスファルトの道を行く。車がどんどん通る道である。しかしこれはわずかな区間だけで、すぐに左に入る道があって、これが旧道のようである。この道は国道に沿って続いていて、登りきったところが江文峠。ここで再び国道と合流する。
東海自然歩道はここからは車道をいくことになるのだが、それもつまらないので、この江文峠からは山道を行くことにした。
この峠からは金毘羅山に続く登山道があるのだ。峠の入り口には大きな石の鳥居が立っていて、金毘羅神宮と書かれている。
鳥居を潜って山道を行く。
樹林の暗い山道を行くと、なにかしら女の声で般若心経を唱えているのが聞こえてきた。
けっこう不気味である。
樹林の中を登って行くと、道ばたに小さなお堂があった。むつみ地蔵である。ここから少し行くと琴平神宮社に着く。境内から少し上ると赤い先に囲まれた社がある。これが金毘羅神宮社で、金比羅山山頂である。
拝殿でおばさんが一人、一心にお経を上げていた。考えてみると、神社でお経というのも変な話しなのだが、般若心経というのは宗派を選ばないというからいいのだろう。
いよいよ本格的な山道になって、大きな岩の間を縫って登って行く。
金毘羅山山頂には鉄柵で囲われた祠があった。記念写真。
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