東海自然歩道 京都の道 


阪急嵐山駅→渡月橋→小督庵→嵐山公園→角倉了以像→保津峡展望台→小倉池→常寂光寺→落柿舎→去来の墓→二尊院→祇王寺→化野念仏寺→鳥居本

東海自然歩道はいよいよ京都の観光地嵐山・嵯峨野を行く。見所はたくさんあって、一つ一つ立ち寄っていたら時間がいくらあっても足りない。でも私が歩いたときは朝早かったためにほとんどのお寺は開いていなかった。みなさんが嵯峨野を訪れるとしたら是非、紅葉の時期を選んで欲しい。絶景をお約束します。


 嵐山
阪急嵐山駅


保津川を左に見て歩いて行く


亀山公園の入り口


角倉了以の銅像


小倉池の向こうに御髪神社

BACK 竹の寺から嵐山


2002年55

昨日は天気が悪くてどこにも出かけなかったのだが、今日は東海自然歩道を歩くことにした。
前回は嵐山まで歩いたので、今回はその続きを歩こうと思っている。
コースを調べていたら、途中「清滝」というところがあって、ここは愛宕山の登山口になっていることがわかった。愛宕山は日本300名山である。
登ることにした。

ともかく、朝早く阪急電車に乗って、嵐山まで行った。
渡月橋を渡る。
渡月橋を境に上流が「保津川」で下流が「桂川」なのだ。
渡月橋を渡ったところで左折して、左に保津川を見ながら歩いて行く。保津川に沿って歩いて行くと、小督庵があった。小督というのは平清盛の娘であった中宮徳子に使えた女房である。宮中一の美女と謳われた琴の名手だったらしい。ところが高倉天皇は中宮徳子よりもこの小督に夢中になってしまったのだ。さらにまずいことに小督にはもう一人恋人がいて、それが清盛の五女の婿・藤原隆房だったのだ。清盛が怒り狂ったため、小督は宮中を抜け出してこの嵯峨野に身を隠したのだ。その庵がここにあったらしい。美人というのもけっこう苦労が絶えないのだ。
亀山(嵐山)公園の入り口に着く。
東海自然歩道はここから石段を登って公園の中に入って行くのだ。
途中、角倉了以の銅像があるので立ち寄った。角倉了以は安土桃山時代の京都の豪商である。徳川家康の知遇を得たことから朱印船貿易を許されて、巨利を得たのだ。了以は豪商というよりは資材を投じて京都の水運に多大の貢献をした人物として有名なのだ。その保津川の工事をした人である。丹波・山城を結ぶ大堰川の疎通を行い、京都の高瀬川の開削を行ったのも了以なのだ。銅像を見ると、商人というよりは工事現場の親方のようないかつい顔をしていた。
公園の中では東海自然歩道のコースがよくわからなくて、間違えて山頂展望台まで行ってしまった。
ただ、ここからの展望はすばらしくて、遥か下に保津川の流れが見える。道を間違えてよかった。

展望台から引き返して、亀岡公園を出る。竹林の道を少し行くとトロッコ電車の駅があって、そこから少し行くと池があった。小倉池でその奥には小さな神社が見える。地図で調べたら御髪神社であった。




 嵯峨野散策
常寂光寺


落柿舎


去来の墓


祇王寺入口


化野念仏寺入口


鳥居本に着く(秋)


小倉池から真っ直ぐに行くと広い道にぶつかる。この左にりっぱな黒門がある。これが常寂光寺の総門であった。まだ早いので門は閉まっていて拝観することはできない。こいの寺の見所は茅葺きの仁王門から続く石段を覆う紅葉の美しさなのだが、今は新緑の季節なので簡単にあきらめた。
常寂光寺の山門で右折してまっすぐに行くと落柿舎に着く。落柿舎は松尾芭蕉が半月ほど滞在したところで、ここで「嵯峨日記」を書いているのだ。まだ時間が早いために、落柿舎の門は開いていなかった

落柿舎の並びには御陵があった。嵯峨天皇皇女有智子親王の墓であった。一応、合掌した。
御陵の後ろに回り込むと去来の墓がある。去来は芭蕉の京都の門人で、落柿舎は去来の別荘なのだ。
昔、この嵯峨野はよく歩いたのだが、去来の墓がこんなところにあったっけと思ってしまった。落柿舎の中にあったような気がするのだが…。それに昔は落柿舎も拝観は無料だったような気がするし。
自然歩道は去来の墓から北に歩いて行くと二尊院の総門の前に着く。ここもまだ朝早いためにまだ門が開いていない。二尊院は嵯峨天皇の勅願で慈覚大師が開き、その後法然が再興したという古刹である。二尊院という名は本堂(重文)に釈迦・阿弥陀の二尊を祀っていることに由来する。
のんびりと歩いていたのだが、気がついたら祇王寺を通り越してしまっていた。
少し山側に入り込まなければいけないのだが、その分岐を見落としてしまったのだ。
引き返して祇王寺に向かった。
行ってはみたものの、ここもまだ門は閉じたままで、外からそのたたずまいを見るだけ。(でも、ここの紅葉はあまりにもすばらしいので、2005年11月に訪問したときの写真を掲載しておく)
化野念仏寺の前を通る。ここには是非入ってみたかったのだが、これもだめだった。あんまり朝早いのも問題だ。観光客がいなくて静かに歩けるのはいいのだが。
でも、このお寺も絶対のお薦めなので、秋に訪れたときの写真を掲載しておく。化野という地は死者の風葬地だったのだが、弘法大師がここに如来寺を開いて野ざらしの遺骸を埋葬したのが念仏寺の始まりで、後に法然が浄土宗の念仏道場に改めたのだ。境内には8000余りの石仏・石塔が並び、一種独特な雰囲気を漂わせている。有名なのは石仏石塔にロウソクを供える千灯供養会(8月23・24日)なのだが、残念ながら私はそのときに訪れたことはない。

古い街並みになって鳥居本に着く。
赤い鳥居があって、その前に二軒の茶店がある。
この雰囲気がすごくいい。



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