BACK 23番札所 観世音寺
2011年6月5日
笠間から県道61号線を走って、常陸太田市を目指す。22番札所の佐竹寺に着いたのは11時40分であった。寺のまん前に車を乗り付けてしまったので、まったく歩くことはなかった。これでは巡礼じゃないよなぁ…と思ってしまう。
りっぱな仁王門がある。歴史を感じさせる堂々とした門なのだが昭和15年に再建されたものなのだ。両側にたつ仁王像は江戸時代宝永年間(1704〜11)のものである。門の二階の欄干の上には扇が見えた。佐竹氏の家紋「月印五本骨軍扇」である。この寺は戦国時代常陸地方の豪族佐竹氏の祈願寺だったのだ。
仁王門をくぐって参道をすすむと、正面には茅葺の本堂がたっている。茅葺というのは珍しいのだが、天文15年(1546)に佐竹義昭が戦火で焼けたものを再建したものである。豪壮な桃山様式で国の重要文化財に指定されている。参道には石灯籠がたっていたらしいのだが、先日の東日本大震災で崩れ落ちていた。
本堂の前で読経したのだが、壁・天井にはたくさんの千社札が貼られている。なにかしら汚らしく感じた。
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